デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

合衆国最後の日

ちょっとタイミングがずれてしまいましたが、今年3月、リチャード・ウィドマークが死んじまいました。96歳。大往生ですね。数多ある出演作から1本選ぶとすればこれ。 「合衆国最後の日」 (1977年/ロバート・アルドリッチ監督) 時は1981年、ベトナ…

片腕マシンガール

今年の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」でプレミア上映され、切株派大熱狂!にも関わらず(だからこそ?)、公開の目処が全く立っていなかった美少女スプラッターが8月レイトで公開決定!と思ったら何と6月に北米版DVD発売決定!「片腕マシン…

合衆国壊滅M10.5

おいおい、また核で解決かよ。「合衆国壊滅M10.5」(2004年/ジョン・ラフィア監督)Mはマグネチュード。全米各地を連鎖地震が襲うというテレビシリーズ全4話(6時間弱)をWOWOWが完全放送。VFXの発達でお気軽に何でもできるようになっ…

大決戦!超ウルトラ8兄弟

9月に公開されるウルトラマンの新作映画で、ダンとアンヌが夫婦になっているという。しかも、二人で「ハワイアン・レストラン」を経営しているという。な、なんですとお?!「大決戦!超ウルトラ8兄弟」(2008年/八木 毅監督)ウルトラ8兄弟ってのは…

エヴァンゲリヲン新劇場版:序

ううむ、び、微妙だ。 「エヴァンゲリヲン新劇場版:序」(2007年/摩砂雪・鶴巻和哉監督) 「序」はTV版第1話「使徒、襲来」から第6話「決戦!第3新東京市」(ヤシマ作戦)まで。 一見さんお断りの総集編「DEATH」と違い、ストーリーをしっかり追…

【役者満点】転々【演出赤点】

『寿司は出所した時に喰うもんだ。ラーメンだと娑婆に未練が残る。やっぱ自首する前に食べるとしたらカレーだな』三浦友和は実にいいポジションを見つけたと思います。「転々」(2007年/三木聡監督)大学8年生・竹村(オダギリジョー)の目下の悩みは借金8…

お、大野さん、その曲は!? 野性の証明

出来の悪い子ほどかわいい、という奴でしょうか。「野性の証明」(1978年/佐藤純弥監督)アクションは大味だわ、辻褄はあっとらんわ、アラだらけの映画なんですが、(テレビで)やってるとついつい見てしまいます。まず大野雄二の「ベン・ハー」丸パクリな…

グエムル ー漢江の怪物ー

貧乏家族vs怪獣in韓国。 「グエムル ー漢江の怪物ー」(2006年/ポン・ジュノ監督) 漢江(ハンガン)とはソウルの中心を東西に貫く巨大な河。この河から突如、怪物が出現、USゴジラ並みのスピードで観光客を食いまくって再び河へ。この河原でちんけな売店を…

復活!バービーボーイズ!

SMAPの番組なんぞ普段は絶対見ないのですが、「バービーボーイズ」が出るとなれば志を曲げざるを得ません。「SMAP×SMAP 名曲歌謡祭」(フジテレビ)思い出します。横浜アリーナ下手最前列(つまり杏子の目の前)!変わってませんねえ、相変らず…

仮面ライダー THE FIRST

まさか、テレビ版の主題歌をそのまま使うとは! 「仮面ライダー THE FIRST」(2005年/長石多可男監督) バイクのエンジン音に続く「あの」イントロ。 畳み掛けるように出る「本郷猛 黄川田将也」「一文字隼人 高野八誠」のテロップ。 ♪迫る~ショッカー、地…

古本なんでも鑑定人。 ナインスゲート

日本で古本屋と言えば「Book Off」ですが、アメリカでは立派な古美術商。 世界各地から珍しい古書を探し出しその真贋を見極める「本の探偵」などというかっちょいい職業も生まれちゃいます(「古本なんでも鑑定団」でもいいのですが)。 「ナインスゲート」 …

御先祖様万々歳!

もし、「うる星やつら」のラムちゃんが宇宙人でもなんでもなく、ただの詐欺師だったら、という「何でそんな事思いついちゃったんだ?」な発想をモチーフにした押井魂炸裂のOVA。「御先祖様万々歳!」(1989-90年/押井守監督)17歳の高校生犬丸…

エアポート80

トイレ爆発→セスナ激突→バミューダ墜落と回を追うごとに拡げる風呂敷と中身が反比例してきたエアポートシリーズの最終作(ま、平たく言えば打ち止め作)。「エアポート80」(1979年/デビッド・ローウェル・リッチ監督)今回の出し物は、「コンコルド対ミ…

プロムナイト/スクリーム

「警察はトロいんだ。ホラー映画の再現だと気づいてない。プロムナイトさえ観てれば分かるのに!」 リメイク版「プロムナイト」が2270万ドルを叩き出して全米興行成績の1位になったそうです。 冒頭の台詞はメタ・ホラーの秀作「スクリーム」から。映画オ…

EUROBOUNDS/ユーロバウンズ

樋口宗孝が肝細胞癌!ある時はレイジーのリーダー、ある時はラウドネスの司令塔、またある時はアニメタルの鬼コーチという顔を持つ日本ロック界の至宝が癌!!なんてこったい!あの日、渋谷公会堂でしっかと受け取ったLoudnessのロゴマーク入りドラムスティ…

男、男、男の映画。 北国の帝王

『お前は向こうっ気だけで心がねえ!口だけ達者でも駄目だ!』男、男、男の映画。 「北国の帝王」(1973年/ロバート・アルドリッチ監督) 1933年、オレゴン。大不況時代。機関車タダ乗りで各地を移動する失業者「ホーボー」が大量発生。 『切符買う金なんか…

北陸代理戦争/沖縄やくざ戦争

日本海の飢えた狼は親兄弟をも喰い殺す! なんちゅー暗い惹句じゃ。 WOWOW深作特集大トリは、 「北陸代理戦争」(1977年/深作欣二監督) 舞台は福井。広島・九州より苛烈と言われる北陸やくざ(松方弘樹)と北陸侵攻の機会を伺う大阪やくざ(千葉真一…

武装戦線~政府軍VS革命軍~

『お前、俺にムカついてるだろ。その小さな憎しみが積み重なって戦争になるんだ』いかにも低予算Vシネなタイトルに騙されてはいけません。 「武装戦線~政府軍VS革命軍~」(2005年/辻裕之監督) かつてクロアチアの外人部隊をたったひとりで殲滅させた…

県警対組織暴力

「上に吐いた唾ぁ下に落ちてこんとでも思うちょるんか」 「班長、畑は自分で耕すもんですよ」 「戦争じゃ。いてこましたれ」 「わしはこの旗ぁ死ぬまで降ろさんぞ!男になれやはよう!」 どこを切っても名台詞の宝庫です。 WOWOW深作特集第二弾。 「県警対組…

大笑い 三十年のバカ騒ぎ。 仁義の墓場/新・仁義の墓場

『大笑い 三十年の馬鹿騒ぎ』 WOWOWが深作欣二特集!1発目はこれ! 「仁義の墓場」(1975年/深作欣二監督) 伝説の厄ネタやくざ石川力夫の破滅的半生を渡哲也が狂演。 感情の赴くまま人も秩序も見境無くぶち壊す。 女房の遺骨をボリボリと齧り、ヒロポン中…

バタリアン

『あ、頭に当たったのに死なないぞ!』『映画と違うじゃないか!』なるほど、こういう続編もアリか。「バタリアン」(1985年/ダン・オバノン監督)嘘八百なハッタリかまさせたら世界一と謳われる東宝東和の配給だったので、こんなすっとこどっこいなタイト…

岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説 EPSODE FINAL スタンドバイミー

前作「ロシアより愛をこめて」のラストで一瞬登場した4歳の中場リイチ。 「望郷」「血煙り純情篇」を経て大人になったリイチ(千原ジュニア)と小鉄(やべきょうすけ)がゲスト出演、カオルちゃん3部作堂々のファイナルです。 「岸和田少年愚連隊 カオルち…

岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説 EPSODEⅡ ロシアより愛をこめて

『長生きして。君が生きていれば、それだけでこの星は素敵』涎と鼻血と爆尿で固めたような話なのに、いきなりこういう台詞が入るから油断も隙もありません。「岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説 EPSODEⅡ ロシアより愛をこめて」(2001年/宮坂武…

岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説 EPSODEⅠ

竹内力。15歳。高校生。うわっはははははは。誰が思いついたんだ、このキャスティング。「岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説 EPSODEⅠ」(2001年/宮坂武志監督)中学を卒業したカオルちゃん(くどいようですが竹内力)は、全国総番になるためヤク…

マッドマックス(のオートバグラー)

マッドマックスのショットガンを購入いたしました。正式名称はオートバグラーというそうです。銃身を短く切り詰めているので、散弾が広範囲に広がり、至近距離の敵を蜂の巣にしてくれます(うっとり)。よく見るとトリガーがふたつ。水平2連の左右を独立し…

ダーティハリー4(のキメ台詞)

『俺たちから逃げられると思うなよ』 Well, we're not just gonna let you walk out of here. 『俺たち?お前ひとりじゃないか』 Who'se we sucka? 『スミスとウエッソンと俺さ』 Smith and Wesson... and me. 祝!ダーティハリーDVDボックスセット発売(…

ダブル・タップ

レスリー・チャンがマンダリン・オリエンタル香港の一室から投身してから5年が経ちました。 「男たちの挽歌」シリーズという魂の教科書にその名を刻んでいる彼ですが、もう1本挙げるならこれ。 「ダブル・タップ」(2000年/ロー・チーリョン監督) タブル・…

ウェインズ・ワールド

「諸君・・・ボヘミアン・ラプソディだ」 ヘッド・バンキングの王国にようこそ。 「ウェインズ・ワールド」(1992年/ペネロープ・スフィーリス監督) 映画評論家・町山智浩、特殊翻訳家・柳下毅一郎のペンネーム「ウェイン町山」「ガース柳下」の元ネタ…

ニューヨーク1997

「クローバー・フィールド」のTVスポットが大量に流れております。 突然、道路に自由の女神の頭がすっ飛んでくるという、スケールのでっかい切株描写が素敵です。 自由の女神を印象的に使った作品には「猿の惑星」「逃走迷路」「X-MEN」などがあります…

毎日かあさん4 出戻り編

テレビをザッピングしていたら西原理恵子が出ていました。チャンネルはNHK教育。番組は「福祉ネットワーク」。なんじゃらほいと思ったら、元夫・鴨志田穣の話でした。アル中にしてヤク中、更に癌が加わって凄絶な最期を遂げたジャーナリスト鴨志田穣。サ…