2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧
「白いドレスの女」のキャスリーン・ターナー、「氷の微笑」のシャロン・ストーンに連なる破滅の水先案内人。 「蜘蛛女」(1993年/ピーター・メダック監督) ショッカーの改造人間のようなタイトルですが、正統派ハードボイルドです。 マフィアとずぶずぶの…
駄目だ駄目だ言いながら、しっかり続き観てるって事はまんまと堤にノセられたという事でしょうか。 「20世紀少年~もう一つの第2章~」 (2009年/堤幸彦監督・木村ひさし演出) 昨年劇場公開された「第2章・最後の希望」に追加撮影シーン・未公開カットを…
昔、「大激闘・マッドポリス‘80」って番組で、ヤクザとマフィアが手を組んだ“ジャパン・マフィア”ってすげー設定がありましたが、真樹先生のスケールはそんなもんじゃございません。 「悪 WARU[完結編]」(2008年/三池崇史監督) これ多分、三池さん…
“お願い、早く終わって・・”まだホラー免疫が十分でなかった高校生の私はスクリーンに向かって必死でお祈りしておりました。そうか。“あたし、出来ちゃった”の一言は男にかくも陰惨な悪夢をもたらすのか。「イレイザーヘッド」(1976年/デヴィッド・リンチ…
さすがに「守、お前もか!?」と呼び捨てにはし辛いので、丁寧語にしてみました(笑)。 ルーカスがいらん手を加えてワヤにしてしまった「スター・ウォーズEpisode4~6」と同じ事をやってしまったような・・・。 「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0」 (20…
これだけ駄目だ駄目だと言われると、「どんなに酷いんだろう」と逆にワクワクしてしまいます。 「20世紀少年 ―第一章― 終わりの始まり」 (2008年/堤幸彦監督) 確かに演出はユルユル(ってか演出してないだろ)、CGはチープ(特に羽田空港爆破シーン)、…
秋元康が書き飛ばした「リング」のバッタもん「着信アリ」をハリウッド・リメイク。 「ワン・ミス・コール」(2008年/エリック・ヴァレット監督) 脚本は大良美波子の日本版そのまんま(少しは捻れよ!)。駄目っぷりまで丸々移植。いや、少しは手を加えて…
中世騎士道モノという取っつき難い題材が“We Will Rock You”一発で『成り上がりスポ根ドラマ』に大変身。 味付けは王道ベッタベタ。ニンジン嫌いな子供にすりおろしカレー作るようなものですが、美味けりゃいいじゃないですか。 「ロック・ユー」(2001…
ジョディー・フォスターが「ハンニバル」のクラリス役を蹴ってジュリアン・ムーアに落ち着いた時、「ダイアン・レインでいいじゃん!」とか思ったクチなので、今回の設定は個人的に大賛成。「ブラック・サイト」(2008年/グレゴリー・ホブリット監督)原題…
セシリア・チャンは常盤貴子に似ている(断言)。で、ちょっと角度を変えるとあろうことか松居一代にウリ二つ。貴子も一代も趣味ではないのですが、セシリアはなんとなく可愛く見えるから男の好みは分かりません。「カンフー少女」(2006年/バリー・ウ…
ケーブルなのにこの美しさはなんじゃらほい。1998年製造のパナソニック製ブラウン管テレビ、いつデジタル・ハイビジョン対応になったんだ?と思うくらい画質がアップしておりました。 「ブレードランナー ファイナル・カット」(1982年|2007年再編集/…
演出ゆるゆる、カットだらだら、それなのに観終った感想は「なんて素ん晴らしい映画なんだ!」「デッドリー・スポーン」(1983年/ダグラス・マッケオン監督)スタッフ・キャストは友人知人かき集め。関係者ほぼ全員が代表作はおろか生涯関わった映画がこれ…
1970年代初頭。フランス。何者かに拉致・監禁されて長期に渡る拷問・虐待を受けていた少女リュシーが自力で脱出。 激しいトラウマを抱えながらも、養護施設のルームメイト、アンナの献身的支えによって少しずつ心癒していきます。 時は流れて15年後。団欒弾…
“どうなっているんだ?!!” ↓ “どうなってしまうんだ?!!” ↓ “どうするつもりなんだ?!!” 観ている間の私の心境の変化を偏差値貧乏に表現するとこうなります。 「マーターズ」(2007年/パスカル・ロジェ監督) 宣伝部泣かせの映画です。ホラーにレ…
筒井康隆原作の小説(と言うより今敏監督のアニメ)「パプリカ」をウォルフガング・ペーターゼンが実写映画化するそうです。 うーむ。ペーターゼン・・悩ましい人選ですねえ。 「Uボート」「ネバーエンディング・ストーリー」の頃ならいざ知らず、今や「ポ…
『協会は馬鹿だ。ワインの在庫が400樽だと! あと4ヶ月で飲みきれる訳ないじゃないか!』 これが本当の尊厳死かもしれません。 「渚にて」(1959年/スタンリー・クレイマー監督) 第3次世界大戦勃発。北半球死滅。唯一無傷で残ったメルボルンに死の灰が届…
「おじいさん、何を植えているんですか?」 「梨じゃよ」 「まだ大分かかるでしょう?」 「そうさな、10年はかかるかな。10歳の孫があんたくらいの歳になったらいい梨が実るじゃろ」 “この老人ですら10年後の夢を見ることができる。しかし俺は明日の夢…
2話目以降、いまひとつ盛り上がりに欠けておりましたが、最期はキメてくれました。アクションドラマ史に残る画期的殺戮シーンだと思います。 「ターミネーター/サラ・コナー・クロニクルズ」(シーズン1最終回) 2011年の“審判の日”。景気良く飛んでいく…
アメリカの映画サイトMoviefoneが「映画史に残る食のシーン ベスト13(半端な数だな)」を発表しました。 タイトルだけ列挙すると、「リストランテの夜」「ショコラ」「恋人たちの食卓」「グッドフェローズ」「クレイマー、クレイマー」「わんわん物語」「…
初公開は1979年・・30年前か(遠い目)。 「エイリアン:ディレクターズ・カット」 (2003年再編集/リドリー・スコット監督) 公開版が117分で再編集版(以下DC版)が116分。 1分短くなっていますが、シーン自体はかなり増えています。 幾つかのシ…
宣伝コピーは「見せてあげよう。見たことを後悔する恐怖を」。 見たことを後悔する恐怖とは何でしょう? 内容に沿って考えれば、“便器に腰掛けたら、ケツの穴からエイリアンが出てきた”もしくは、“雪の上に小便で友達の名前を書いていたら、エイリアンにチン…
ヒルとナメクジ足して50倍。これがアリの大群のようにこんにちは。こいつに無理矢理イマラチオされるとデロデロゾンビに大変身。ヌメヌメがウジャウジャでグログロな純愛ラブ・ストーリー。「スリザー」(2006年/ジェームス・ガン監督)舞台はアメリ…
フェイク・トレーラーという“冗談”で生まれた企画が夢のオールスターで撮影開始。「マチェーテ」(ロバート・ロドリゲス監督)グラインドハウスの嘘予告を本編化。とことんB級に徹するのかと思いきや、役者人は超豪華になる模様です。主役は勿論ダニー・トレ…
大原麗子さんがお亡くなりになりました。“旅立ちは独り”が人の定めとは言え、この炎天下に死後2週間越・・寂寞感を禁じ得ません。大原さんで印象に残っている映画と言えば、「獄門島」(1977年/市川崑監督)大原さんの演じたヒロイン早苗は後に遥くらら、…
のりぴーが“エラいこっちゃ”になってます。 無事を祈りつつ、代表作を。まずは、 「呪怨2・劇場版」(2003年/清水崇監督) ビデオで止めておけば良かったのにとつくづく思う単ネタ縮小再生産ホラーの劇場2作目。 のりぴーの役どころはホラー専門絶叫女優…
『なんで戻ってきた?』 『・・ビー玉を取りに』 『(ビー玉を)賭けるか?』 やっぱり、男が最期に手にするのは、酒と銃とおもちゃ(この場合、ビー玉)なんですねえ。 「狼は天使の匂い」(1972年/ルネ・クレマン監督) “友よ、僕たちは就寝時間が来たの…
「新劇場版:破」の番宣でTV版「新世紀エヴァンゲリオン」が日本テレビ深夜枠で再放送されました(・・テレビ東京の立場は?!)。 いやあ、褪せませんねえ。むしろ、醗酵して凄みが上塗りされたような・・。 「新世紀エヴァンゲリオン最終話/世界の中心…
お父さん世代を狙ったのは分かります。ただ、この脚本はちょっと・・。 「大決戦!超ウルトラ8兄弟」 (2008年/八木毅監督) ヒーロー全員がヒロインとペアで登場という盆暮れ正月が一緒に来たような賑々しさ。ご丁寧にもナレーションは石坂浩二。郷秀樹は…
人を容姿で判断してはいけないとは思います。思いますが・・あの婆さんはねぇよなあ。「初恋のきた道」(1999年/チャン・イーモウ監督)文化大革命真っ只中の中国のド田舎で大恋愛の末に結ばれた二人。その当事者の息子が(父の葬儀で帰郷した際)両親のな…
なんと言うか“心の荒地”を歩いているような索漠としたサスペンス・ミステリーです。 「NARC/ナーク」(2002年/ジョン・カーナハン監督) 麻薬潜入捜査官ニック・テリス(ジェイソン・パトリック)は犯人追跡中に妊婦撃って停職。復職の条件は手詰まり…