膝が、がくがくと震えた。 なんだ、これは。 震えているのか。 このおれが。 ああ なんという歓喜。 左足を雪に突いて、右足をあげ、その右足が降りてゆく。 そして おれは、地球を踏んだ。 夢枕獏「神々の山嶺」より 夢枕獏は文体で読ませる作家だ(と思う…
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