#邦画
『わしに敵に塩送った上杉謙信になれっちゅうんか!上杉謙信はな、負けたんど。わしに負けぇ言うんか…まぁええやろ。それもええやろ』 ホントこの人☝は出て来た途端にその場をド演歌大浪花節に染め上げるなあ。 「実録 みちのく抗争 死守りの盃」(2003年/…
落語のジャンルに人情噺というものがあります。「おいおい、笑いに来たのにウルっときちまったじゃねえかこの野郎」なお噺です(有名どころでは「芝濱」とか「百年目」あたりが好み)。怪異譚にも人の情けが織りなす切ない系のお話が。「おいおい、ビビりに…
『今夜、映画に行かないか?』 How 'bout you go to the movies with me tonight? 『何を見に行くの?』 What are we gonna see? 『サニー千葉の3本立てさ。 「激突!殺人拳」「殺人拳2」「女必殺拳」』 A Sonny Chiba triple feature. "The Streetfighter…
『おい、腹が減ったろ。飯の前にこれ(生卵)を飲んでくれ』 『ありがとう』 『ほら、飯だ。今あったかい汁がくるぞ』 『ありがとう』 『ほら、汁だ』 『ありがとう…ありがとう…ありがとう…ありがとう!』戦友の生還を喜んで歌う「君が代」。恐らくは玉砕す…
「さて…」考えをまとめるためにTHE BOTANIST(アイラ島の多様な野生植物を使用したドライジン)の炭酸割り(+レモン)とか作ってみる。一口飲んで再び思考を戻す。「さて…」この監督は何がしたかったんだろう。 「犬鳴村」(2019年/清水崇監督) すみません…
イタリアのインフィニティスタチューという所が三船敏郎の1/6スタチューを発表しました。特に「この映画のこのシーン」という訳ではなく、三船敏郎からイメージするサムライの姿を立体化したもの(見た目の印象は「用心棒」)。 全高32cm、税込56,100円で202…
例えば、海水浴場。途切れることなく海に入っていく家族連れ。「立ち止まらないでください」と繰り返し叫び続ける監視塔。最早引き返す事もできなくなった所で、自分が踏みしめているのが海底の砂ではないことに気づく。それは折り重なった溺死体…(筒井康隆…
『アニキ、こいつは駄目だ。すぐ戻ってくれ』 『なに?』 『奴は箱入り娘だ。 侵入者を皆殺しにするように作られてんだよ!』時に昭和の中頃。場所は日本のとある森の中。森の所有者はヤクザ…と言っても博徒ではなく神農(劇中呼称は香具師)。つまり的屋の…
『やれるもんならやってみろ。下向いて生きるぐれえなら上向いて死んでやろわ』「CONFLICT ~最大の抗争~ 第二章 終結編」観た後、第三章に駒を進めるか、キャラ立ち一番だった織田征仁(的場浩司)の外伝に行くか悩みましたが、結果オーライ大正解。妥協も…
以前ご紹介した「怪奇蒐集者≪コレクター≫夜馬裕」に連なる怪異語り。今回の語り部は、沖縄に語り継がれる階段や妖怪、民話、伝承などの蒐集をフィールドワークとしている小原猛。「琉球怪談」「琉球奇譚」「沖縄の怖い話」などの著作あり。本土とは空気感の…
『組織よりも個人を優先する俺なんか、6代目の器なんかじゃありません』 『鷲尾、器ってのはな、自分で決めるもんじゃねぇんだぞ。…生きて帰ってこい』写真または映画の撮影において、被写界深度を深くする事によって、近くのものから遠くのものまでピントが…
「さて…」観終わって考えをまとめるためにブランデーのお湯割り(角砂糖をお湯で溶かしてからブランデーを注ぐと美味しい)とか作ってみる。一口飲んで再び思考を戻す。「さて…」…この監督は何がしたかったんだろう? 「貞子」(2019年/中田秀夫監督) 原典…
昨日ご紹介した「バイバイマン」はその名を口にするだけで、更には誰かが口にした名前を聞いただけでアウトでしたが、こちらは名前を知っただけでアウト。つまり、「聞く」に加えて「読む」も発動条件に。知ってはならない禁忌の名前、それは… 「シライサン…
どんなに駄目駄目な作品でも「心に残る1カット」があればそれは名画。ホラー映画は特にそう。今回はちょっとやられちゃいました。 「呪【ノロイエ】家2」(2017年/大沢真司監督) 以前ご紹介した「呪【ノロイエ】家」の続編。「うっかり変なものが映っち…
本日6月19日は小沢仁志(1962~)の誕生日(おめでとうございます!)。現時点で参加作品500本超え。絶対、小沢仁志AとかBとか複数の個体がいると思います。祝いの1本はお久しぶりの大銃撃戦が観られるこの作品を。 「大激突 果てなき抗争」 (2018年/港雄…
不定期開催している「邦画BD/DVD海外版ジャケット選手権」を久々に。まずは世界に誇る大映特撮「大魔神」シリーズ3作を豪儀なBOXに収めた3枚組。 THE DAIMAJIN TRILOGY(BD-BOX) BOXのドアップ魔人(タイトル写真)も迫力満点ですが、個々のジャケもなか…
義父は寝たきり。息子は引き籠り。夫は仕事に現実逃避。おまけに外は…。『随分早かったんですねえ。どうでした、会社』 『そんなもん、辿り着ける訳ないよ』 おまけに外は…ゾンビまみれ。 「ニート・オブ・ザ・デッド」(2014年/南木顕生監督) 人類終焉オ…
『まぁ、あれくらい突き抜けた生き方できりゃ、極道として本望かもしれねえけどな』 『誰のことです?』 『ん?こいつ見てて思い出したんだけどな…この話、長ぇぞ』シマ内のクラブで暴れていたために組事務所でボコられている若者。袋にされても折れないその…
『もう、生きている意味なんてないんだよな…』 『意味なんてないんですよ。 生きているから生きるんです。 もう…悔い改めるとか、神がどうのこうのとか… どうでもいいじゃないですか』大杉漣、最期の演目は死刑囚に寄り添い、残り時間を共に生きる 「教誨師…
『安藤、お前は自分の子供取り戻すためにこの世界を売ったんだ。そうだろ?』「リング2」が出来て、話が分岐し、支流が本流になってしまったために「なかった事」にされていますが、こちらが「リング」の正当な続編です。 「らせん」(1998年/飯田譲二監督…
全国で拾い集めた怪奇を語る蒐集者≪コレクター≫。心霊ビデオでも再現フィルムでもなく「語り」。ジャンルで言えば「講壇」が近いかもしれません。 「怪奇蒐集者≪コレクター≫ 夜馬裕」(2020年/横山一洋監督) 怪談師と呼ばれる人たちがとっておきの怪異を語…
『ええか、ワシが有名になったらの、ワシの友達や言うて言いふらしてええで。よう憶えときや、ワシの名前は成瀬清じゃ。憶えときや、成瀬清やで』山口組三代目組長・田岡一雄が京都のナイトクラブ「ベラミ」で銃撃された所謂「ベラミ事件」は、大阪抗争のタ…
小沢仁志主演、と思って見始めたらアバンで死亡。おっと、名前貸しゲスト出演か?と思いきや、直後に弟役で再登場(笑)。 まぁ似たような事はその昔、真田広之も「吼えろ鉄拳」でやってますし、ご愛嬌の範囲内。 「西日本最大の抗争」(2014年/城島想一監…
本日5月24日は哀川翔兄ィの誕生日(おめでとうございます!)。数えた事はありませんが、竹内力と並んで曼荼羅畑最多出場俳優なのではないかと思います。2003年の「ゼブラーマン」で主演100本を達成しておりますが、その後この記録はどこまで伸びているので…
『田中さん! 俺やっぱり止めればよかったですね! あなた、本当は死にたくなかったんじゃないですか!』ホラー、ファンタジー、ヒューマン…繰り広げられるドラマは異りますが…。悔いも未練も期待も希望も諦めも。飲み込み広がる大海原。ここは樹海。 「樹の…
『最低で結構、下衆で結構、クズでケッコー!』葬儀屋を営む父・一鉄(藤竜也)が妻・光子(榊原るみ)と共に銀行を襲い2000万円を強奪。社用車(?)の霊柩車で逃亡&失踪して10年。未だ動機不明、所在不明、2000万円の行方も不明。 銀行襲撃時のいで立ちはT…
トンネルの天井を背面歩行する女の霊。 「エクソシスト」のスパイダー・ウォークと「エクソシスト3」の天井徘徊を同時にリスペクトするとは侮れない地縛霊です。 「死霊映像 禁断の場所編」(2016年/大林輝之監督) 投稿心霊映像をコラージュしたモキュメン…
あがいても、あがいても。 うまく行かない。 運がないから。巡り合わせが悪いから。 何より自分がクズだから。ツキに見放された破滅のループに自ら嵌りに行く男。香取慎吾は、そんな人間のイメージから最も遠い所にいる男…だったはずですが。 「凪待ち」(20…
鶴田法男という監督さんとは相性の当たり外れが激しく、「恐怖新聞」を映像化した「予言」はいい感じでしたが、アメリカにお呼ばれしてまで撮った「マスターズ・オブ・ホラー」のひとつ「ドリーム・クルーズ」は(私にとっては)残念無念な出来でした。本作…
1985年から翌86年にかけて北海道北見市で展開された稲川会と一和会の抗争、所謂「北見抗争」をドラマ化したものなのですが、とにかく登場人物の肩書が長い!主役である遠藤憲一の登場時の肩書・名前が旭川関根会初代分家斉藤組幹部星川組組長・星川竜二(か…