『子供が幸せじゃなきゃね、親はどうしたって幸せにゃなれないようにできてんのよ。だから、本当に家族を幸せにしたかったら、まずはただ、あんた自身が幸せに成んなさい』
ただ（唯）、あんた自身（我）が、幸せに成れ…。ここで名前引用するのか。
…巧いなぁ。
「ぼくたちは勉強ができない COMICS第13巻」（2019年9月4日発売／筒井大志著）
10月5日の2期スタート前に最新刊発売。
「ぼく勉」と他の学園ラブコメの一番の相違は“ちゃんと親が居る”という事でしょう。
普通、親は居て当然。しかし、多くのラブコメで親は「放任」「不在」「出張（主に海外）」とかで顔を出しません。
恋愛に親は邪魔ですが、「ぼく勉」のテーマは“高校三年生の男女が、自身の将来と向かい合い、進む道を自ら決める、そのための努力と葛藤”。親無しには一歩も前に進めません。
かつて父がそうしてくれたように、人に寄り添って教えられるような教育者を目指したい。
母と共に夢見た星の世界を探求したい。
方程式では解けない人間の機微を学びたい。
才はないかもしれない。でも、間違いだったかどうかなんて、本当に終わってしまうまでわからない。なら、自分の気持ちに素直に生きたい。
13巻では、父が皆を笑顔にした診療所を守りたい、その想いで医学部受験を目指す小美浪先輩（あしゅみー）にスポットが。
成幸の超1級フラグ建築士の豪腕が炸裂します（もうほとんど花咲か爺さん。こいつが歩いた後は万国旗のようにフラグがはためいている）。
これで真冬先生を除く全ヒロインと（故意・事故・偶然含め）キスをした事になりますが…。
さて、アニメは2期でどこまで進むのでしょう。見たいシーンが山ほどあるので、可能な限り端折らず、飛ばさず、じっくり構えて3期に繋げて欲しいものです。
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