もし「激突!」で追いかけてきたのがトレーラーではなく、ウルトラチューンナップされたモンスタートラックだったら…。
もし、ドライバーが“顔も見せぬ謎の男”ではなく、ツギハギだらけの(本当の)モンスターだったら…。
そして追われているのが、小市民ではなく、ただの馬鹿と童貞だったら…。
考えただけで震えが止まりません(笑)。
「ジーパーズ 恐怖の都市伝説」
(2003年/マイケル・デイヴィス監督)
アダム(几帳面。童貞)とハーリー(下品。馬鹿)は、訳あり友人ベティの結婚式に出席するために車で移動中。途中、不気味な霊柩車に並走されたと思ったら、後ろからバケモノみたいなトラックががっつんごっつん。
というあからさまに「激突」と「ジーパーズ・クリーパーズ」をパクった設定。
割と最初の方でモンスタートラックが登場するので、ここからアクションのつるべ打ちか、と思ったらさに非ず。
馬鹿と童貞と途中拾ったエロ姉ちゃんのゆる~いロードムービー「アダム、童貞捨てちゃうぞ大作戦」に!(嘘ぉ)。でもこれが意外と悪くない。
「悪魔の追跡」翌日を思わせるキャンピングカー(カメラが引くと地面にペンタグラムが)とか、何故か客全員が手か脚を欠損しているバーとか目配せも行き届いています。
スリラーと見せかけてオカルト・コメディに落とす手際も見事(この監督、翌年「シューテム・アップ」撮ってるんですね)。
冒頭画像につけた「I feel like we just played Drop The Soap with Godzilla, man!」は『ゴジラにカマ掘られたみたいだな』の意。
“Drop The Soap”という言い回しですが、刑務所でシャワー浴びている時に石鹸を落とすと「掘ってもいいよ」の合図なんだそうで(うっかり石鹸も落とせねえな…)。
★ご参考
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★本日のテレビ放送【27:15~テレビ東京】