《普通の女子には普通生えない感じのものが生えました》
吉田優子15歳。家はちょっと貧乏。ある朝目覚めたら角と尻尾が生えていました。
『吉田家は古代より闇を糧とする者。封印されし闇の一族の末裔なのです』
母・清子が語る驚愕の吉田家中二設定。吉田家には“まぞく”の血が流れていた！
「まちカドまぞく」
（2019年7月-9月TBS放送／桜井弘明監督）
『その姿になったあなたには話しておかなければ。この貧乏生活、実は私達一族の宿敵光の一族のせいなのです』
光の一族と戦い続け負け続けた闇の一族はパワーと運を封印され、古代の姿も失ってしまったんだとか。
『あげく家族4人で月4万生活という呪いまで。取るもの取られ尽くしました』
吉田家の貧乏には理由があった!
『我々の力を封印した光の一族の巫女、魔法少女を倒しなさい。そしてその生き血を始祖の邪神像に捧げるのよ』
これ↑が邪神像。ドアストッパーにもなる優れものだ。中には一族のご先祖、リリス様が封印されているぞ。
そうと決まれば暗黒役所に活動開始届を。活動名は闇らしく…シャドウミストレス優子（略称：シャミ子）で。
しかし、魔法少女なんて一体どこに？と家を出たらものの1分でエンカウント。
片手ダンプで優子を救い、空腹優子に総菜パンをプレゼント。
『こっ…これで勝ったと思うなよ！でも助けてくれてありがとうございま～す！』
魔法少女の名前は千代田桃。同じ高校の同級生。なんでも6年くらい前に世界を救った実力者…らしい。
彼女をぶちころがして、生き血を邪神像に捧げれば、月4万円生活の呪いが解けてファミレス行き放題頼み放題タワーパンケーキ食べ放題。
しかし、桃と優子では体格差歴然、体力差愕然、実力差唖然呆然。
見かねた桃は優子を一人前のまぞくにするためにレクチャー＆特訓を。
《これは家庭の事情で一夜にして闇の力に目覚めた少女が魔法少女を倒すさだめに果敢に立ち向かう感じの何かそういった話である》
主人公が魔法少女ではなくまぞく。そしてまぞくは貧乏な上に激弱。魔法少女は超良い人で何かと世話を焼いてくれる（お金も貸してくれる。→借りたお金が雪だるま式に増えて“雪だるまぞく”に）。
《これはライバルの魔法少女からどんどん借りを背負っていくへっぽこ魔族が何やかんやと丸め込まれながらも成長していく感じの何かそういった話である》
ゆる～いギャグがテンポ良く飛び出し絶妙の間合いで話を繋げていきます。百合百合しい設定ではありますが、エロを感じることはなく（優子の巨乳も総スルー）、健全ギャグアニメと言っていいでしょう。
後半には『昔巻き込まれた事件の後遺症で動揺すると関わった人にささやかな困難が降り注ぐ呪いが発動しちゃう』魔法少女・陽夏木ミカンが参戦。更なる混沌の深みへ。
クラスメイトは角の生えた優子を疑問ゼロで受け入れ、バイト斡旋したり、パワーアップの秘薬作ったり…。優しさに満ち溢れた世界です。
ポンコツまぞくのその後を知りたいので、是非2期を。
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