『ちょっと待ってよ。普通このシチュエーションで私が立ち上がろうとしたら…「やめろ!やめるんだマイル!今度こそ本当に死んでしまうぞ!」…って止めてくれて、シューマンのピアコン54番が流れる展開に…』
『そんなのいいから』
おお、何と最終回に相応しいネタ。腐っても鯛、死にかけてもオタク。
「私、能力は平均値でって言ったよね!/第12話・赤き誓いは不滅って言ったよね!」(2019年12月23日深夜BS11放送/久保山英一、守田芸成演出)
森で起きた異変を調べに行った調査隊が音信途絶。いくつものパーティが捜索に向かうも失敗続き。
赤の誓いが森に入ると獣人の襲撃が。森の奥にあったのは絵にかいたような遺跡。
遺跡の発掘を獣人に命じていたのは…この世界最強の魔物、古竜。
マイルの能力はこの世界の平均値、即ち頂点である古竜の半分。
その一撃を喰らったマイルはゴブリンチャンピオンに吹き飛ばされたゴブリンスレイヤーのように吐血喀血大流血(ここまで11話)。
死線の中で「冒険者になんかならなくたってきっと幸せな未来はあった」という幻想に逃避しますが、前世の海里と現世のアデルが『『そういうのいいから』』。
で、人類補完計画的葛藤があってマイル復活!
古竜は三体に増殖しますが、マイル、アデル、海里の三位一体攻撃でこれを撃破(理屈は分かりませんが、絵的に盛り上がるからOK)。
戦闘後、古竜の口から語られた(←喋るんです、こいつら)目的…「失われた文明(の発掘)」
遥か大昔に栄えたという伝説の国、人々は魔法に頼らず、遠く離れた国の情報や海の底や大空、そしてあの星々ですら手に入れた飢えも戦いもない神々の国とも言われていた先史文明。
…ってこの期に及んでそんな大風呂敷を!?
壁画にはどこかで見たような文明の記録が…
ひょっとしてこの世界って異世界じゃなくて、地球の遠い未来?
『何故、この世界で最強の生物たる古竜が失われた文明を必要とするんですか?』
『…!!…それは言えん。たとえもう一度お前と戦う事になろうとな』
この遺跡は先史文明信奉者によるダミー。故に古竜は去り、調査隊も(獣人から)解放されて一応の解決はみました…が。
『ナノちゃん、古竜たちの目的って知ってる?』
『はい(あっさり!?)』
『それは何?』
『禁則事項です(みくるかよ!?)』
海里を転生させた神様っぽい人は
『実はあなたが転生する世界は過去幾度も文明が崩壊し、ナノマシンを投入しても尚、この先の進化が期待できず、結果的に我らの誰もが放り投げてしまった状態で細々と存(ながら)えている世界なのです』
『何故そんな厄介な世界に私を転生させようとするんですか』
『こちらにも色々と都合が…』
神々が見捨ててしまった世界。
以来、マイルの脳裏にフラッシュバックする遺跡の壁画と謎の映像。
古竜を従えた獣人が埋没したミサイルポッドを…これは一体!?
何か「猿の惑星」っぽい展開になってきましたね。しかし、結末は「禁則事項」。
2期あるんでしょうか?
おまけ
アデルを追ってハンターとなったワンダースリーが遂にアデルの痕跡を発見。早く再会できるといいですね(だから2期はよ!)