デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【さあ皆さんご一緒に】劇場版 幼女戦記【どうしてこうなったぁ!?】

f:id:zombieito:20191221183759j:plain


帝国軍参謀将校レルゲンが、連邦内務人民委員ロリヤが、連合王国海兵魔導部隊中佐ドレイクが、そして第二〇三航空魔導大隊長のターニャ・フォン・デグレチャフが、国も立場も超越して呻く、呟く、振り絞る。

f:id:zombieito:20191221183911j:plain

『どうしてこうなったぁ!?』

 

「劇場版 幼女戦記(2019年/上村泰監督)


TVシリーズ地続きの続編。なのでTV未見の方は先にそっちを押さえましょう。

 

mandarabatake.hatenablog.com

 
TV最終話で語られた戦務参謀次長ゼートゥーアの疑念。

『もし仮に更なる国が戦争に参加するとなると…』

新興の大国ルーシー連邦が列車砲の一撃を以て帝国に宣戦布告。

共産主義者とは共に天を仰ぐことはできない』と首都モスコーに進撃し、洒落にならない被害を演出したデグさん&第二〇三魔導大隊。

この時、モスコーには自由協商連合第一魔導連隊が駐留中。そこには合衆国義勇派兵部隊に志願したメアリー・スーが。

デグさんvsメアリー、第一次接近遭遇。

メアリーは軍人のイロハも理解していない新兵ですが、魔力量はケタ外れ(絶対、存在Xがちょっかい出しています)。

f:id:zombieito:20191221184303j:plain


独断専行で突っ込むメアリーに上官ドレイク中尉が一言。

『無能な働き者か…厄介な』


かつて私の上司は『仕事できない奴のやる気なんか迷惑なだけだよ』と言い垂れましたが、異世界の戦場でも通じる宇宙の理だったようです。

にしてもメアリー強い。ほとんど巨神兵。恐るべし復讐心。

『兵士であるならば敵と仇を混同するな』


実は無能な働き者ではなく、馬鹿力を制御できない自己チュー娘だったメアリー。

ドレイク中佐の試練は続きます(笑)。

嬉しかったのは、セレブリャコーフ少尉が堂々たる副官に成長していた事。

カードゲームに絡む博才も健在。連邦との因縁も匂わせてキャラが深堀りされておりました。

今回は全編通して戦場回り舞台。目まぐるしく戦局が変わり、チャンスはピンチ、ピンチはチャンス。

地上戦、空中戦、地対空戦の動きも凄まじいですが、特筆すべきは

爆撃、疾風の重低音が半端ありません。ドルビーサラウンドのスピーカーシステムで5.1chもいいですが、どうしてもセンタースピーカーに割り振られる台詞部分が聴き取り難くなるので、ヘッドホン推奨です。

TV版ED「Los! Los! Los!」を挟んでCパート(?)~エンドクレジットという流れも2期を窺わせていい感じでした。 

 

f:id:zombieito:20190907063904g:plainランキング投票です。よろしければワンポチを。