無職×ムショ帰り×3ダブ。
座右の銘は『お金が無いなら奪えばいいじゃない』。
どん詰まりトリオが最後に賭けたのは金か友か愛か神か飼い主か。
どこにベットしても待っているのは…。
「サバイビング・モロッコ」
(2011年/フォージ・ベンサイーディ監督)
モロッコってどこだぁ!というとこの辺り↓です。
※斜線部は実効支配している西サハラ部分。
舞台は代表都市カサブランカ…ではなく、北部の地中海側。白い街並みがまるっと世界遺産登録されている風光明媚な都市、テトゥアン。
ここで日々チンケな犯罪(ひったくりとか故買、いや故売とか)で得た金で遊び暮らしているマリク(無職)、アラール(ムショ帰り)、スフィアン(学校3ダブ)のチーム駄目駄目。
美しいハッサン2世広場もひったくりの物色場。
とある出来事を契機にサツのタレコミ屋になったマリク、ひとヤマ当てて一攫千金を目論むアラール、(キリスト教徒を憎悪する)敬虔なイスラム教徒となったスフィアン。
三者三様の思惑が交錯する宝石店強盗計画の顛末は…。
英題はSURVIVING MOROCCOではなくDEATH FOR SALE。
売り物の死。横っ飛びした意訳をかますと“命を的に夢買う銭を…”。
因みに仏題はMort à vendre。意味は一緒(本作はベルギー、フランス、モロッコ、ドイツ、アラブ首長国連邦の5ヶ国合作)。
景観が素晴らしいので、絵的な不満はないですが、テンポはタル目。
マリクが逮捕されたダンサー兼娼婦のドゥニアを釈放させるために義父を麻薬密売人として警察に売り渡し、そこに才を見出したデバス刑事のイヌになるまで1時間近く。
ちょっと早送りしたくなりました。
しかし、君たち濃いねぇ、顔。
ほろ苦系青春群像劇。
ジョン・ウー監督の「ワイルド・ブリット」を思い出しました。
★ご参考
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★本日のTV放送②【21:00~BS-TBS】
★本日のTV放送③【27:15~テレビ東京/サタシネ】