『うまくいくか分からないけど、頑張って両親を説得してみよ!』
いや、それもう結婚…。
(2020年3月6日BS11放送/荒井信良、由井翠演出)
バレンタイン。初めての友チョコ作りのため、すずに指南を求める桜先輩。
『重要なのはチョコに含まれるココアバターの融解特性、テンパリング、つまり温度調整を適正に行うことで、結晶構造が均一になり、艶やかで柔らかい口どけの…』
(石のこと語っている時の私もこんななのかしら…)
そうですよ。普段は無口なくせに自分の領域と分かった途端、饒舌になる…オタクの悪しき特性です(だから私は決して他人と趣味の話をしません)。
『先輩、ツンツンしてるよりそうやって素直になればもっと魅力的なのに…』
『それを言うならすずだって、お調子者でいつも本心見せないじゃない。全く私たち、難儀な性格よねえ…』
桜先輩の洞察力にはホント敬服いたします。
そしてバレンタイン当日。見事なツンデレとドストレート乙女。
この笑顔、値千金。
本作、主役は勿論みらですが、わたし的には桜先輩でした。
彼女が外骨格のように纏ったA.T.フィールドを脱ぎ捨てていく過程が(少なくとも9話までの)キモであったと思います。
バレンタインが過ぎればホワイト…はスルーして卒業式。
モンロー先輩が回顧する1年前。天文部と地質研究会の合併。明らかにキャラの違う地質学部部長・桜井美景との呉越同舟。
『部活は単にステップアップのための1段階だと思っていたけど、(大きな目標や夢中になれる事がある皆が)羨ましいな…ううん、私の役目は部長としてきちんと部を運営すること…スケジュール管理に会報用の写真撮影や編集、後輩の指導。一歩引いて全体を見て…それって楽しい?』
モンロー先輩の胸中にそんな葛藤があったなんて。
卒業式の後、みら達からモンロー先輩に渡された記念のアルバム。
モンロー先輩が(隠し)撮って、桜先輩が編集したアルバムにページを追加。
『モンロー先輩、いつも撮影係であまり写ってなかったので、皆が持っている写真を集めたんです』
そこには部活を満喫する満面の笑顔。
(私…こんなに笑ってた?)
最後のページは部員全員の記念写真。
モンローに向って一歩寄り添う桜の優しさよ。
さて、アオの父親の転勤によるお引越し生き別れ問題をみらとの同居によって解消するという尊いにも程がある白百合プロジェクトは意外や両家でトントンと話が進んで円満解決。
そんな簡単に!?とも思いましたが、その工程を見たいわけでもないので、結果オーライです。
引っ越し当日から夫婦喧嘩をかまして、その日の内に抱き合って号泣して初夜を迎えるという素敵な旅立ちとなりました。
二人はこれから“ヤマアラシのジレンマ”をたぁくさん経験することになるのでしょう。頑張ってクリアしてください。
そして4月。入学式。学内には今後のレギュラーになるであろう1年生の姿が。
君ら、文化祭の時にいましたね。
「生徒会役員共」のようなサザエさん時空の日常ものも好きですが、きちんと時間が流れて成長していく系も大好きです。
あと3回かあ…。
--------------------------------------------------------------------
★本日のTV放送【14:00~BS朝日】