「アレがヤバイ事ぐらいは見りゃ分かる。何なんだよアイツは!」
「たたた、確か『強壮なる使者』だとか『這い寄る混沌』だのと呼ばれる、土の大精霊ではないかと言われているはずなのだが……!!」
「バカッ、それってとびきりヤバいヤツじゃねーか!」
「この素晴らしい世界に祝福を!よりみち!」~「守りたいクルセイダー」より
本日3月15日は邪神忌。H.P.ラヴクラフト先生の忌日(1937.03.15)です。
作品の素晴らしさもさることながら、先生一番の功績は世界観を抱えずに解放したこと。
宇宙的恐怖はオーガスト・ダーレスらによって一旦整理された後、自由奔放に新たな色彩を加え更に作家同士が『その話、乗った』『その嘘、買った』のブレスト(?)を展開して今日尚増殖中。
そして生まれた一大神話体系「クトゥルフ」。
それは誰もが一度は挑戦したい魅惑のコンテンツのようで、映画にドラマに漫画に音楽に直接・間接を問わず引用・翻案されています。
出来は『すげー雰囲気出ている』と感心するものから『どうしてこうなった!?』と困惑するものまで(そこがまたいい)。
曼荼羅畑でも事あるごとに取り上げているお約束ネタでございます。
個人的にグッときた作品を挙げておくと、
- DAGON(2001年/スチュアート・ゴードン監督)
- ヘルハザード/禁断の黙示録(1991年/ダン・オバノン監督)
- H.P.ラヴクラフトのダニッチ・ホラー(2007年/品川亮監督)
- 人間椅子/ダンウィッチの怪(「頽廃芸術展」収録)
- インスマスを覆う影(1992年/那須田淳演出)
- 地底の足音(1962年/水木しげる著)
- 襲い狂う呪い(1965年/ダニエル・ホラー監督)
- ウルトラマンティガ[最終三部作](1997年/原田昌樹・村石宏實監督)
本来、最新作はギレルモ・デル・トロ監督の「狂気山脈」になるはずでしたが、色々あって棚上げ(まだ諦めてないぞ!)。
現時点最新作はリチャード・スタンリー監督の「Color Out Of Space」になります。
では、先生を偲んで、ルルイエの方角(南緯47度9分 西経126度43分)に向かって二礼二拍手一礼。唱えるマントラは『イア!イア!クトゥルフ、フタグン』
★ご参考
★本日のTV放送【13:00~BS朝日】