デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

幸福な生首選手権。 ピラニア リターンズ

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『どうしたんだ、その散弾脚!?』

How the hell did you buy that shotgun leg?

『貯金したんだよ』

With the money I saved on socks.

字幕では『靴下代を貯めて買った』になっていましたが、いくら靴下節約したってショットガン付きチタン合金義足は買えないでしょう。

SOCKSには「お金の隠し場所」という意味もあるようなので、これと「もう足がないから靴下を買う必要が無い」を掛けているのだと思います。

という真面目な突っ込みはさておき…。

ピラニア リターンズ

(2012年/ジョン・ギャラガー監督)

 

米エンターテインメント・ウィークリーが選出した史上最高の「水中ホラー」映画10選にもランクインした「ピラニア」(1978)のリメイクである「ピラニア」(2010)の続編(どんどん遠くなっていく…)。

前作で駆逐されたはずのピラニアが地底湖通ってウォーターパークにこんにちは。

もう監督が「The FEAST/ザ・フィースト」三部作のジョン・ギャラガーってだけで説明終了。

まともなパニック映画とかサスペンスとか期待してはいけません(文句を言うのもお門違い)。

下品と残酷の中に笑いを見出す男の映画ですよ。

最低の佃煮です。

まあ、色んなものが千切れては飛び千切れては飛び。老若男女差別無し。

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兄ちゃん、それどう見ても死んでるよ。


やはり、見栄えのするのは生首ですが、生首って結構ラッキーな最期を迎える事が多いですよね。

本作の生首も景気よくすっ飛んで水着お姉ちゃんの胸元に着地。ぶるんぶるんの感触を味わいながら昇天と相成りました。

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という訳で緊急企画「幸福な生首」ベスト3

  1. 「フランケンフッカー」で絶頂と同時に爆発、「凄く良かったよ」の一言を残して息絶えた名もなきおっさん。
  2. 「吐きだめの悪魔」で自分を飛び越えていく女のパンチラを目に焼き付けて生涯を閉じたホームレスのボス。
  3. 「死霊のしたたり」でブロッケン伯爵状態になりながら、胴体にアシストしてもらって学長の娘を嘗め回す教授。

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左:フランケンフッカー 右2枚:吐きだめの悪魔


最後の教授はくたばらないので「幸福な最期」とは言えませんが、まあ1回死んではいるので、ラッキーな蘇生生首という事で。

ところで本作、僅か83分しかないくせに、最後の10分以上がNG集やらメイキングやらプロモーションやらのおまけ映像。

正味70分ですよ。

撮りたいものもの撮ったら後は知らんという投げっぱなしな所もまたギャラガーです(「フィースト」は1作目が86分、2作目は97分と頑張りましたが3作目が80分と超やっつけ)。

そこいらへん、お含みの上、ご鑑賞ください。

 

 ★もはや別次元のオリジナル版

 ★まだ何とか水難パニックものの体は有していたリメイク。

★約束は破ってなんぼ。 

★道を踏み誤った2作目 

★完全にやる気を疑う3作目 

★そんな一言を残して死にたい。 

★焼き付けたい、そのパンチラ 

 ★かかってこい、ラヴクラフト

mandarabatake.hatenablog.com

 

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