デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

同年同タイトルと被った不幸な英国産ホラー。 サークル

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同年(2017)同タイトル(THE CIRCLE)と被る、しかも向こうはトム・ハンクス&エマ・ワトソンのビッグネーム&ビッグバジェットという不幸の重ね焼き。

こちらは「えっと…誰?」で固めた低予算(公開もソフト化も無く、allcinemaにデータすら無い)。

英国の曇天が哀しみを上塗りしています。

「サークル」

(2017年/ピーター・キャロウ監督)


大学の授業(考古学)のフィールドワークでスコットランドの孤島を訪れた生徒4人と引率教授。

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ちょっと地図と違うけど、30年前のものだし、まぁいいか。

目指すは森の中の遺跡…着かないな。迷ったか。おっと、このストーンサークルは何だ、初めて見るぞ。

あ~サークルってそっちね。てっきり同人サークルとかの方かと。

石にはサークルの内側に面している方にだけ、びっしりと文字が。いたずら書きに混じって警告ともアドバイスともとれる内容のものも。

時代的に英国領未踏のはずのバイキングやドイツ軍のものまで。何かがおかしい…。

「ブレア・ウィッチ」は怪異があるような無いような曖昧模糊とした中で話が進み、唐突に終わりましたが、こちらはそこいら辺をちゃんと絵にしているので好感は持てます。

持てますが、その絵づらが低予算も相まって残念無双。

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こういう人もこういう人もお腹一杯です。


ドラマのコアが「愚にもつかない人間関係(教授含めた果てしなくどーでもいい三角関係)」なので、こいつらが出てきてくれた時は正直ホッとしましたが…。

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サークルの内側は「安全地帯」になっているらしい。


こりゃ全滅エンドかねえ、と思わせる展開ですが、最後にかなり反則なオチが用意されています。

良く言えば“ヒネリの効いた「恐怖の足跡」”と言えなくもないですが、中途半端にヒネった分、辻褄が合わなくなってモヤモヤ感倍増(笑)。

北欧神話に材を採っているようですが、謎の大半が投げっぱなし。

「結局どういう事じゃったんじゃい!?」という不満が残るという意味に於いて“印象的”と言えるかもしれません。

にしてもAmazon(Prime)はどこからこんな映画見つけてきたんだ。

※未公開・未ソフト化だけあって、字幕がかなり適当。Let’s Goの字幕が「以降」。一瞬考えちゃいましたよ。「行こう」の変換ミスですな。

 

★ご参考 

 

 

 

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★本日7月1日はダン・エイクロイド68歳の誕生日です。 

ブルース・ブラザース」の貴重な存命組。長生きしてください。 

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