デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

よく見えないから恐ろしい。「最強に怖い日本のホラー映画ランキング」(にイッチョ噛みしてみる)

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インターネット・リサーチを通じて様々なランキングや情報を提供しているVOICE NOTE MAGAZINEが会員1,259人を対象にアンケート調査を行い、「最強に怖い日本のホラー映画ランキング」を発表しました。

栄えある1位は369票を獲得した「リング」(私も初見時はあのラストにビビりまくりました)。

以下、「貞子3D」(なんで!?)、「呪怨」、「貞子 VS 伽椰子」(どうして!?)、「着信アリ」(え~!?)、「らせん」「仄暗い水の底から」「犬鳴村」(早期ランクインするほどヒットしたんか?)、「学校の怪談」「この子の七つのお祝いに」がトップテン。

「この子の~」はホラーではありませんが、一票投じたい気持ちは分かります(13位の「震える舌」も同様)。

全部知りたい人はこちら→https://magazine.voicenote.jp/29897/

ぶっちゃけ本当に怖いと思ったホラー映画なんて滅多に(いやほとんど)無いです。ただ、瞬間的に「おわ、何か今おぞぞが走った」なシーンにはよく出会います。

総じて共通しているのは「何が映っているのかよく分からない(明確に視認できない)」という場面。

仄暗い水の底から」の電柱に貼ってある尋ね人の張り紙。雨のせいか印刷のせいか女の子の顔が判然としません。映った瞬間、おぞぞが走りました。

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「女優霊」でフィルムに写り込んでいたピンボケ女の邪悪な高笑い。

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「回路」で登場するもやっとした輪郭の幽霊の奇妙な歩き方。

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この歩き方の振り付けした人は天才だと思います。


そして日本のホラーを1本選ぶなら迷いなくこれと断言できる「CURE」。

最終ステージで役所広司が行きつく幻想病院(DVDのチャプタータイトルは「ミノス王の宮殿にて」)。ここにも視認困難な写真が残っておりました。

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「CURE」絡みでもうひとつ。病院で死んだ(原因不明。自殺もしくはコントロールされた看護婦あたりに殺された)役所の奥さんのラストカット。

本編ではほんの一瞬、かろうじて首から胸にかけて大きくX字に切り裂かれているアップ画像が確認できるだけでしたが、予告では全体像が映っておりました。

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間宮邦彦(萩原聖人)の部屋で役所が見つけた猿のミイラと同じポーズ。幻覚か、イメージか。観れば観るほど、深読みしたくなる魔性の作品です。 

 

★各作品レビューはこちらから。 

 

 

 

 

mandarabatake.hatenablog.com

 

 

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★本日7月3日は深作欣二大先生のお誕生日!
数が多すぎて選べません!が、今日の気分はこれ。 

 

★更に本日は漫画家つのだじろう先生84回目のお誕生日(おめでとうございます!) 

※誰か「恐怖新聞」を完全映画化してください!

 

★更に更に、本日は誤訳の女王84回目のお誕生日でもあります(お、おめでとうございます!)