『俺はクソッタレな世界にいる。そうさ。
だが生きている!もう何も恐れはしない』
(I'm in a world of shit . . . yes. But I am alive. And I am not afraid.)
隊列を組んだ男たちが行く。海兵隊の望み通り殺人者となった男たちが行く。
ロボットではなく、恐怖から解き放たれた破壊されることのない兵士の群れが行く。
ミッキー・マウス・ソングを歌いながら。
炎に照らされる後姿がゆっくりとフェイト・アウト。黒味となったスクリーンにギターのイントロ、一拍置いて叩きつけるドラムの連打。同時に画面一杯に広がる「DIRECTED AND PRODUCED BY STANLEY KUBRICK」の文字。
映画は勿論「フルメタル・ジャケット」。流れる曲は
「黒くぬれ!」ザ・ローリング・ストーンズ
PAINT IT BLACK/THE ROLLING STONES
「このエンディング・ソングがかっちょいいベストテン」をやったら(「魂のルフラン」@新世紀エヴァンゲリオン/シト新生と並んで)上位入賞間違いなしの名曲です。
私はストーンズ世代ではないので、どの曲にも(コッポラとカーペンターが取り上げた「サティスファクション」ですら)大した思い入れはないのですが、この曲だけは別格。
東京ドームでこの曲を聴いた時は不覚にも涙が出そうになりました。
この曲、2期と5期(要するにイアン・ギラン在籍時)のディープ・パープルもライブ演奏しておりました。
ギランの趣味にリッチーが折れるはずがないので、リッチーも好きなんでしょう(多分)。
残念な事に「フルメタル・ジャケット」のサントラには本曲未収録。米国版「アフターマス」かベスト盤でお楽しみください。
※本日7月12日は「ローリング・ストーンズ記念日」。
1962年(昭和37年)のこの日、ザ・ローリング・ストーンズがロンドンのクラブに初出演しました。
★ご参考