『ええか。お前らよう聞けよ。今、本家は世論に押されて動くに動けん状況になりつつある。そやけど、わしら武田組一門は世論もサツの面目も関係あらへんのじゃ。兄貴がやり遂げられんかった丸和会壊滅をたとえ一門全員が骨になっても、兄貴の代わりにやり遂げなあかんのじゃ。せやからのう、たとえ何があっても、わしら立ち止まったらあかんのじゃぞ、ええのう!』
山一抗争はさらなる混沌と混迷の坩堝へ。
「実録史上最大の抗争 義絶状2」
(2002年/津島勝監督)
7月11日にご紹介した「実録史上最大の抗争 義絶状」の続編です。
山王会(山口組)四代目・武田力也(竹中正久/清水健太郎)と丸和会(一和会)会長・山脇辰一(山本広/草刈正雄)の反目は苛烈の一途を辿り、遂には山脇組が武田の首を(ガードをしていた若頭、直参の組長もろとも)獲るという暴挙に。
ここで一気に表舞台に躍り出たのが、前作では控えに回っていた武田力也実弟・勝(竹中武/哀川翔)。
やっぱりこの人が前に出ると画面が締まります。
お話は史実が山本広の謝罪によって幕を閉じるといういささか拍子抜けな結末になっているため、更なる抗争激化の予兆を以て完となります。
いかにも「3」を作りそうなエンディングですが、12年経っても出来ていない所を見ると、最初からここで終わらせる気だったのでしょう。
時に本日7月20日は本作の監督、津島勝の誕生日です(1947年。2011年没)。
この人、必殺シリーズ後期~末期の監督さんで、義絶状1作目の監督・石原興とは必殺繋がり。
必殺と言えば緒形拳ですが、本日は緒形拳の誕生日でもあります。
緒形拳と言えば代表作無数ですが、割と好きなのが工藤栄一監督が撮った(緒形拳が変な方向に弾けている)こちら。
工藤栄一も必殺の顔。劇場版の代表作がこちら。
こちらのヒロインは松坂慶子ですが、何と本日は松坂慶子の誕生日。
松坂慶子と「義絶状2」の主役、哀川翔の競演作と言えば、
哀川さん、必殺出ないすかね(翔さんが出るんならジャニタレには目を瞑る)。