デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

それは「恐怖新聞」でも「うしろの百太郎」でもなく…。 亡霊学級

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つのだじろう原作の「恐怖新聞」がドラマ化されるそうです。

東海テレビ・フジテレビ系全国ネット「オトナの土ドラ」シリーズ第29弾として。

主演は白石聖、監督は中田秀夫(不安しかねぇ…)。

舞台は京都(は?)。白石聖の役どころは20歳の女子大生(まるで漂流教…いや、何でもありません)。プレス発表されたストーリーは、

事故、虐待、自然災害、不正…未来に起こるありとあらゆる災厄を予言する恐怖新聞。主人公・小野田詩弦(白石)が誰かのために、未来を変えようと奔走し始めたとき、彼女を取り巻く人間関係が音を立てて崩れ始める。

うん? 恐怖新聞ってそんな話だったっけ?

いやそんな話と言えばそんな話と言えなくもないですが、そんな大上段に構えたスケールのお話でしたっけ?

主人公が女性というのは「恐怖新聞Ⅱ」がそうでしたから、まあいいとして。もうちっとオカルト寄りな(心霊はもとより、UFOから埋蔵金まで網羅した)話だったような…。

という長い枕を経て本題(恐怖新聞の話じゃなかったのかよ!?)。

この話題で5ちゃんにスレが立ったのですが、皆記憶が曖昧かつテキトーで「恐怖新聞」と「うしろの百太郎」がごっちゃになっていました。

中には景気よく記憶の垣根が取り払われた書き込みも。

「『ごらんよ、僕の弁当は青虫さ!』エピソードはやってくれるのかい?」

「プールの中でめっちゃグロ怖い霊と会うのはどっちだっけ?」

「トイレから手が出てくるのこれやったけ?」

全部違います。それは「恐怖新聞」でも「うしろの百太郎」でもなく、

「亡霊学級」

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です(鬼形礼によく似た人が映っていますが別人です)。

オムニバス形式の短編集で、怖さは多分これが一番。学校の怪談の元祖って感じ。

僕の弁当は云々ってのは第二話「虫」

 

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プールの中で云々ってのは第三話「水がしたたる」、

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トイレから云々ってのは第四話「手」を指しています。

完全オリジナルでリブートするのであれば、「恐怖新聞」をベースに「うしろの百太郎(コックリさんの回とか)」と「亡霊学級(第一話「ともだち」がお薦め)」をシャッフルして「つのだじろうアワー」とかにしてしまえばいいと思うのですがどうでしょう。

あと、どんな役回りでもいいから「鬼形礼」は出して。のりピーの「予言」も鬼形礼が出てきたから許せたという部分があるので。

恐怖新聞」の放送は2020年8月29日(土)~10月10日(土)。全7話。

さて、どうしたものか。地雷臭だけが半端無く漂って来るのですが…。

 

★何故、中田秀夫に「不安しかない」のかと言えば… 

 

 


 

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★本日8月4日は、水野忠邦江戸幕府の老中首座に返り咲いた日(1844年8月4日=弘化元年6月21日)。

この歴史的事実を無視して(というか知らずに)、返り咲く前に殺しちまったのが、