『眠ったふりをした。このまま映画が終わらなければいいのに。
ずっと見ないふりをしてきた。本当は気づいているのに。
こんな事したってもう結末は決まってるって。
でも、それしかできない。
ただ一緒にいて、3人で過ごせる時間があって、
3人でいられる場所があればそれで良くて…
そのために出来ることをしようと思って。
ずるいのも言い訳なのも嘘なのも本当は全部分かっているけど…
けど、もう少しだけこの時間を続けさせてください。
ちゃんと終わらせるから。
もしかしたら、なんて願ったりしないから。
知らないうちに溢れてきそうな涙もちゃんと止めるから。
だからお願い、もう少しだけ誰も見ていないこの場所で泣く時間をください。
だからお願い、あたしがあたしについている嘘を、どうか本当にしてください。
だからお願い、どうか彼女と一緒に、この関係をちゃんと終わらせてください。
だから、お願い…終わらせないで!』
最後の『終わらせないで!』に声優さんの本気を見ました(間違いなく原作を凌駕しています)。
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。-完-/第6話・あらためて、比企谷八幡はかたりかける。」(2020年8月13日深夜TBS放送/平井義道、山田弘和、今井翔太演出)
3人掛かり演出は2期最終話以来2度目。
保護者会(を代表する雪ノ下母)の介入で暗礁に乗り上げたプロム企画。
比企谷の手助けを頑なに拒む雪ノ下。
彼女と係わり続けるために「対立」を選択した比企谷。
そして、2人との関係継続を求めて比企谷に「協力」を申し出た由比ヶ浜。
比企谷の戦術は、雪ノ下(と一色)のプロム企画を通すために「当て馬」企画を立ち上げる(相対的に雪ノ下案をまともに見せ、かつ2案ぶつける事によって、どちらか一方を選ばねばならないように仕向ける)こと。
時間も金も人手も足りない中、非常呼集された無償の労働提供者・チーム比企谷(材木座、戸塚、川なんとかさん)。
対案をぶつける本意を問いただす戸塚に怯む比企谷の手をテーブルの下でそっと握る由比ヶ浜。
企画書をまとめるために2人はネカフェのペアフラット席に。
もはや「寝たふり」くらいしか比企谷と触れ合う術を持たない由比ヶ浜が切ない。
でも本当に切ないのは、今までなら異性の無意識の接触にもキョドっていた比企谷が由比ヶ浜に体を預けられても平常心だったこと(ブランケット掛けて、キーボード叩く音させない気遣いまで。紳士かよ!)。
『もうすぐ映画が終わっちゃう。最後に長い長いエンドロールが流れて、そうしたらあたしは起きたふりをしなくちゃいけなくて、そして私はまたひとつ嘘をつく』
今期入ってから由比ヶ浜が切なすぎて泣けます。
♪エンドロールの先はいつまで経っても望んだ続きを写さない。
OPテーマ「芽ぐみの雨」byやなぎなぎ
そうか。OPは由比ヶ浜の歌だったのか…。
ふと気になって2番の歌詞を覗いてみました。
♪もしこの物語が終わるのなら、
結末は起こりうる最高にしてよ。
なぜって、余地がないほど笑えるの。
せめて最後の強がりくらい上手くしたい。お願い。
いかん、余計に切なくなってしまった。
景気づけに由比ヶ浜ママ(ガハママ)のビキニ姿で〆ましょう。
★やはりヒロインは母とセットが宇宙の法則。
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★本日8月17日は、シーザー武志(1955)、赤井英和(1959)、佐竹雅昭(1965)の誕生日(おめでとうございます!)。
ってか何よこの異種格闘バトルロワイアルな面子。
ここはひとつ最年長のシーザーさんに気を吐いてもらいましょう。