『比企谷、君のやり方はまちがっている。君がすべきなのはそんな事じゃないはずだ』
(お前だけだ。お前だけがそれを言ってくれる。お前が葉山隼人で本当に良かった)
『うるせ。分かってるよ。全部分かっている。分かっててこうしているんだ。それしか証明する方法がない』
『何を証明するんだ?』
『あいつが助けを必要としていなくて、それでも俺が助けたいと思うなら、それは共依存なんかじゃない。それが証明できればいい』
『…比企谷、その感情を何て言うか知ってるか?』
『知ってるよ…“男の意地”って言うんだ』
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。-完-/第8話・せめて、もうまちがえたくないと願いながら。」(2020年8月27日深夜TBS放送/鈴木龍太郎演出)
雪ノ下のプロム企画をまともに見せるためにド派手大規模化させた比企谷の当て馬ダミープロム。拍付けに部長会の名義借りをしようとした比企谷の目論見は部長会代表の葉山に却下されて敢え無くとん挫。
※実は運動部の合同追いコンに相乗りしようとしたものの、一足先に生徒会が葉山に同様の申し入れをしていた、という経緯があるのですが、アニメでは割愛。
それでも立ち止まるわけには…。クラスの綺麗どころをモデルにフォトジェニックな写真を撮って、遊戯部謹製の専用サイトのトップページにはめ込んで公開。もう後戻りはできません。
このサイトを雪ノ下陽乃経由で雪ノ下母にリークすれば、仕込みは完了。あとは喰いついてくるのを待つばかり。そして翌週。
『比企谷、君に呼び出しがかかっている』
かかった…。
『ご指名頂いたのは俺だけですか?』
『そうだ。ま、指名かどうか分からんが、責任者を呼べと言われたよ』
『ああ、それ、俺の源氏名です』
『指名ナンバーワン間違いなしのいい源氏名だな』
再び相まみえるラスボス雪ノ下母(以下ははのん)。突如現れた新しいプロム企画を誰何するははのんですが、即座にこの企画が当て馬だと看破。組み合う前にTKO。
が、しかし…比企谷八幡は持っていました。世界でただ一人、比企谷八幡だけが持っている駆け引きの道具を。ははのんに対し、たった一度だけ使う事ができるカードを。
問題はタイミング。使いどころを間違えてはならない。
『その「皆さん」とやらを説得するのにご協力いただけないですか』
ははのん論破を懐柔に切り替え、プロム反対派の保護者説得を依頼する比企谷。
『実際、俺みたいなどこの誰とも知らない奴じゃ説得力なかったわけですし』
『そんなことないわ。短い時間でよく頑張った方だと思うもの。誰がやったのか気になっていたくらい。……ごめんなさい。そう言えばお名前伺っていたかしら?』
来た!
『…比企谷八幡です』
高校の入学式当日、道路に飛び出した子犬を助けようとして雪ノ下家の車に轢かれ、足を骨折した男子生徒。名前は確か…。
『比企谷!?…そう、あなたが…』
形勢逆転。
『大した胆力だこと。やるわね…』
『恐縮です』
比企谷の「プロム反対派説得依頼」をははのんが快諾。ここに雪ノ下案プロムは開催が約束されました。
今回、かなり捲って原作13巻完全消化。残すところあと1冊。
最終巻は軽く通常のラノベ2冊分の厚さなので、エピの取捨選択が悩ましいですね。
※来週は由比ヶ浜家でガハママとケーキ作り。「宇崎ちゃん」も次週は遂に花ママ月さんが登場しますし、熟女マニアには至福の癒し週間になりそうです。
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★本日8月30日は男チャールズ・ブロンソン様の命日(合掌!)。
今回はこの2本立てでお楽しみください。