デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【37年熟成させたら】グリズリーⅡ(の予告編)【オールスターに】

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いやあ、知りませんでした。あの「グリズリー」に正規の続編があったなんて。

しかも、若き日のジョージ・クルーニーローラ・ダーンチャーリー・シーンが出ていたなんて。

更に、未公開(と言うか未完成)の理由が、撮影開始早々プロデューサーが制作費ガメてトンズラこいた(ついでに言えば、映画の主役たるマシン・ベアが火災で焼失した)からだなんて。

正に泣きっ面に蜂、下痢腹に浣腸。

しかし、この未完成filmが最先端のデジタル技術で補完・修復され、37年の時を経て公開に漕ぎつけたって言うんだから世の中捨てたもんじゃありません。

映画の神様はいます、間違いなく。

「グリズリーⅡ(の予告編)」

(1983年/André Szöts監督)

 

すみません、昨日に引き続き予告編ネタです。

お話はナショナル・パークで再び人喰い熊が、という捻りの無いものですが、クライマックスの舞台が大規模野外コンサート会場というのが無駄に大風呂敷でいい感じ。

設定はアメリカの自然公園ですが、ロケ地はハンガリー

ここで本物のフェス開催(Fenevad Fesztivál 1983。ヘッドライナーはナザレス)。

集まった観客4万人。1956年のハンガリー大革命以来の大集客(マジっすか!?)。

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いや、これマジでウッドストックでしょう。


撮影はナザレスの演奏後に映画用のバンド、THE PREDATORが登場。

観客はこれもサプライズ・バンドと思って盛り上がっている最中に、撮影逃げ切り。

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そして翌日、プロデュサーが撮影資金抱えて消失(今日に至るまで行方知れず)。

事実は東スポより奇なり。

※撮影裏話はここいらへん☟が詳しいです。

www.theringer.com


出演は他にルイズ・フレッチャー、デボラ・ラフィンといったスターも登場して大賑わい。

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何かニュースでは「野外コンサートに突如出現したグリズリーに、クルーニー率いる若者たちが立ち向かう、という奇想天外なストーリー」とか書かれていましたが、クルーニーら3人は最初の犠牲者だと思います。

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若い!若すぎる!


「グリズリーⅡ」は今秋、アメリカ国内の一部のドライブインシアターで上映されるほか、ストリーミングサービス各種で配信されるそうですが、近々ビデオ(BD/DVD)も発売される模様。

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観たい!(何だこの可愛い熊)


★予告編はこちら。

www.youtube.com

★1作目はこちらから。 

★ついでと言ってはなんですが、デボラ・ラフィンが出ていたこれも。 

 

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