『なぁチャーリーよ』
『ういっす、チャーリーっす』
『この前、変な街に行ったんだよ』
『ほうほう』
『いきなりオバサンに洗剤を売りつけられてな』
その街、アルカンレティアって名前じゃありませんでした？ で、そのオバサンってこんな☟人じゃ…？
『この洗剤持ってって！アクア様のご加護を受けてるからどんな汚れだってすぐ落ちるし体にも全く害がないの。この洗剤飲めるの！』
監督繋がりの冗談なのは分かっていますが、あの世界とこの世界が地続き（かもしれない）と思うと妙に嬉しくなってしまいます。
「プリンセスコネクト！Re:Dive」
（2020年4月～6月放送／金崎貴臣監督）
フルダイブ型VRオンラインゲームを舞台にしたソーシャルゲーム「プリンセスコネクト！」の続編のアニメ化。
放送時のリアルタイムレビューはできませんでしたが、今回13話一気見しました。
「プリンセスコネクト！」自体はアニメ化されていないので、世界観やら人間関係やらの説明は綺麗さっぱり割愛。ある意味潔いスタート。
何か色々あって、記憶を失くし、のみならず幼児退行まで起こして、よく言えば工場出荷時のパソコン、有り体に言えば赤ん坊状態となっているヒューマンの主人公・ユウキ。
ユウキを主（あるじ）として仕えるエルフの少女コッコロ。
竹で炊いたご飯は美味しいぞ～。
旅の途中で出会った大食漢少女ペコリーヌと、ペコリーヌをつけ狙う訳アリの獣人族少女キャル。
この4人で結成したギルド“美食殿”が舞台。
ユウキが気を失っている時だけ（彼の夢の中に）現れる謎の少女アメスによれば、登場人物の多くが夢にみる世界を本当の世界と誤認している…らしい。
つまり、ユウキたちが現実として認識し、暮らしているこの世界は…。
にしても幼児退行している主人公って斬新。
特殊な力（パーティーを組む少女たちの力を増大･解放させ、「ユニオンバースト」という秘技を発動させる能力「プリンセスナイト」）を有してはいるのですが、基本、獣に咥えられてはさらわれるピンチ姫（その都度、口バッテンになって固まるコッコロが可愛い）。
「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」のベル・クラネルに見られるような「意志」「決意」「成長」といった主人公に必須の“熱い”属性がまるっと欠落している事を肯定的に捉えられるかどうかで評価が分かれる気がします（その分、女性キャラが八面六臂の活躍を見せますが）。
メンバーの絆が深まって、周囲の関係者がそこそこ顔を出したところで1期終了。
もう少しこの世界の成り立ちを解き明かす伏線を散らしてくれる（もしくは終盤で一気に叩き込んでくれる）方がモヤモヤが少なくて良かったかも。
例えばこれ。ユウキが必死に覚えたこの世界の文字でギルドに報告書を提出するシーン。署名の部分に書き間違いを指摘されますが、そこにはカタカナが…。こういう伏線がもう少し多ければ…。
これだともの凄く良くできている人物紹介のプロモーションビデオ（もしくは壮大な予告編）で終わっちゃった感じでいささか消化不良。
既にSeason2の製作が発表されているので、各人の事情（と解決）含め種明かしは2期以降って事なのでしょう。
ゲームをプレイしたいと思うには至らなかったので、おとなしく待つ事にいたします。
★ご参考
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有名映画化作目白押しのキングですが、今回はちょっとマイナーな作品をご紹介。
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