『やってくれるじゃない。回避と迎撃…両方全力でやったのは初めてだわ。で、圧倒的質量にどう対処するか、だっけ? そりゃあ…』
盛り上がる大地。トルネードのように巻き上がる砂鉄。立ち上がる電磁の巨人。
前後にいる人たち(アクセラレータ、帝督、麦野、食蜂)が色々振り切った能力保持者なので、何となく霞みがちですが、御坂も立派なレベル5。
これぞ第3位の底力。
「とある科学の超電磁砲T/♯24 拡散」
(2020年9月18日深夜BS11放送/田中哲郎・藍崎灯・森義博演出)
周囲の瓦礫を寄せ集め巨大メカゴジラのような怪物を作り出したドッペルゲンガー。
大地に眠る砂鉄を吸い上げて使徒のような巨人を生み出した御坂美琴。
コンクリートの巨獣と電磁の魔人が質量に任せてどつき合い。
アルフォンスvsグリフォン戦を思い出します。
流石、御坂、脳筋バトル…と思いきや意外な頭脳戦展開。
塵や砂鉄がこすれ合って生じる摩擦のエネルギーを上乗せしたレールガン一閃。
更に、瓦礫の内部に侵入した砂鉄の粒がブレードとなって巨獣を内側から瓦解。
構成要素が微細すぎて脆弱と指摘された砂鉄の効能。そう言えば御坂さん、高校生の上条さんに宿題教えてあげるくらい頭いいんでした。
しかし、相手は天才科学者・繰歯涼子と同化し、その思考を学習した人工知能。思惑は別の所にありました。
ガスホルダーによる攻撃を防ぐために放った砂鉄の弾丸が火山灰のように舞い上がり、光学迷彩を纏った飛行船の所在を明らかに。そこには自身に関する研究データのバックアップが…。
飛行船上に引き上げられドッペルゲンガーと対峙した繰歯涼子は、交渉材料として自身の生命を提示して飛行船から身投げ。
咄嗟に放った御坂の砂鉄ロープも届かず。
『見失った!? 回収方法!? 地面まで何秒!?』
一瞬、パニックに陥る御坂。その時、
『任せろ!』
声の出どころはゲコタレシーバー。相手は勿論、屍喰部隊リーダー。
『北北東、距離1,600、高さ2,000』
飛び立つナルの(文字通り)紙飛行機。
離脱した人間が窮地の主人公を救うために戻って来る…。
「スターウォーズepⅣ」のハン・ソロ、「男たちの挽歌」のチョウ・ユンファ、「ゾンビ革命」の愉快な仲間たち。冒険もののお約束です。(最後のはちょっとアレですが)。
『か、借りを返しただけだ。礼はいらない!きょ、共同戦線を張ってるんだからな!』
『照れながら言ってちゃ、様にならないわよ』
リーダーまさかのツンデレ。御坂さん、女は墜としますね、次々。リーダーの横で笑っている薬丸がナイスです。
リーダーのアシストを得て、御坂vsドッペル、飛行船上のタイマン勝負。
ドッペルの真意と対決の行方は。次回最終回(名残惜しい…)。
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★本日9月22日は貞永方久監督の誕生日(1931~2011)
出来に波ありすぎの監督さんでした。
初参加作は無敵の仕上がりだったのに…
どうしてこうなった!?