誰とも会話せず、1日中モニター睨んでいると精神病むぞ~と言う一足早い在宅勤務への警鐘です…多分。
「EXO《エクソ:地球外侵略者》」
(2016年/クリスティアン・パスクァリエロ監督)
謎の地球外生命体EXOの攻撃を受け人類の95%が死滅して57年。
生き残った人類は地下生活を強いられ、地上には“はぐれ者”と呼ばれる情弱だけが残されることに。
地上に出る方法はひとつだけ。兵士となって監視塔任務に就くこと。
SUM1(サムワン/Someone?)二等兵は監視塔ケルベロスにて100日間の監視任務に。
ほぼ全編SUM1の一人芝居が続くドイツ産ウルトラ低予算SF。
各所に設置された監視塔に兵士を輸送する装甲車(護衛用ドローン付き)が「エイリアン2」のM577-APCばりのかっちょ良さで個人的に掴みはOK。
敵らしきものはどこにも見えず、監視モニターを眺め、周辺を目視し、定時連絡を入れる。ただそれだけの毎日。
運動は大事。飯(レーション)は見るかにゲロマズ。
守備エリアはバリヤで囲まれており、圏外に出ようとすると体内に埋め込まれたチップが反応して激痛が…。
まあ、こんな毎日を送っていたら、あらぬ妄想が首をもたげても仕方ありません。
《本当にEXOなんているのか。実はもう滅んでいるのでは。いや、最初からそんなものいなかったんじゃないか…》
おっと「THX1138」と思わせて「ビレッジ」…と思わせて実は…。
あーでもこれ完全に同じオチの話あったよなぁ…。「クローバー」なんちゃら。
ただどっちも2016年製作…さぁてガメたのはどっちだ?
因みにEXOという単語は(字幕以外)劇中どこにも登場しません。使われている用語はNONSUCH。「比類なきもの」という意味ですが、まぁ何かすげー奴って感じでしょうか。
地下避難を拒む“はぐれ者”の原語はSTRAGGLERS。間違ってはいませんが、STRAGGLERSには「(イベントなどが終わった後に)居残っている人」という意味もあるので、単に“残留者”でいいんじゃないかと思います。
で、観終わった後の感想。
あーヤバイ、ヤバイでえ。在宅勤務が続くと人間ロクな事考えんようになる。きっちりメンタルヘルスの対応考えんと…。
いい勉強になりました。
★生き別れの兄弟
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★本日10月1日は柏原芳恵の誕生日(おめでとうございます!)。
いやあ、この作品を紹介できる口実が出来て嬉しい。