『ふ…そんな間抜けな例え話をしてくるとは思わなかったわ。いいのよ、別に。あんたは何も心配しなくても。あんたが何を心配してもしなくても、もう全て終わっているわ。今年の祟りも、この世界も、あんたも私も全部ね。富竹の死体がまだ見つかっていないのは珍しいけれど、二人はもう死んでいるわ。詩音はまだ生きています。もっともそれがあんたにとって幸運な事かどうかは知らないけどね』
このシーンの梨花ちゃんの台詞、「綿流し編」では、
『大丈夫ですよ。猫さんはボクが守ってあげます』だったのに。
バッドエンドの確定フラグが立ったことで全部投げ出してしまったのでしょうか。
諦めるな梨花。まだ回避の方策は…ないんだろうなぁ。
「ひぐらしのなく頃に 業/第7話・綿騙し編 其の参」(2020年11月12日BS11放送/中村近世演出)
綿流しの日、詩音に誘われ、富竹が開けた部外者立ち入り厳禁の祭具殿に鷹野と共に入った圭一。
そこに並んでいたのは人の姿をして暮らしていた鬼が抑えきれない人肉への渇望を満たすために使われた調理器具の数々。
中央奥にはその調理を見守るかのように鎮座しているお社様が…ってお社様右手ありますね。五体満足。ということは…。
左:綿騙し編 右:綿流し編
いやそんな事より、私の注目はただひとつ。
アイアン・メイデンがあるか、ないか。
「綿流し編」ではその威容が「何故、西洋の拷問(処刑)道具がここに!?」という驚きと共に強く印象に残ったアイアン・メイデン。
「綿騙し編」でお色直しはされるのか?…と期待していたのですが、あまりの場違いさにスタッフも気づいたのか、登場は叶いませんでした。残念。
富竹、鷹野、詩音と別れた圭一が部活メンバーと合流…おっとひとり足りない。沙都子の姿が見えません。お社様の右手と共に気になります。
左:綿騙し編 右:綿流し編
その日のうちに富竹・鷹野は失踪。併せて村長さんも行方不明に…。
つまりこの時点で死体ゼロ。
「綿流し編」では鷹野は焼死体で、富竹は自ら喉を掻きむしった変死体で発見されました。
祟りの犠牲者2名。必然的にお社様の怒りを鎮める生贄(鬼隠し)も2名という計算になったのですが、今回は…。
『お祭りの夜に何か悪い事しませんでしたか?』と問う梨花に、迷い猫の例え話で祭具殿侵入を告白する圭一。
梨花の反応は冒頭の通り。もう完全に捨て鉢。
『富竹の死体がまだ見つかっていないのは珍しいけれど』という所に“何度目だよ、このシチュエーション”な怒りと焦りが伺えます。
とは言え、「綿流し編」と異なる箇所もあるのでひょっとすると別分岐のフラグが…あったとしてもバッドエンド回避は無理なんでしょうね。
今回の発症は魅音か詩音か。実は鷹野がサイコパスでお社様の祟りに相乗り、みたいな斜め上のオチもアリですが(いや、ないな)、果たして…。
--------------------------------------------------------------------
★本日11月16日は「エド・ゲインによる連続猟奇殺人事件が発覚した日」
1957年のこの日、雑貨店を経営する57歳の女性バーニス・ウォーデンが行方不明になった事件で近くに住むエド・ゲインが別件逮捕されました。
エドの家宅を捜索した警察はこの世のものとは到底思えない所業の数々を目撃することに。
エドの影響を直接・間接問わず受けた映画は数知れず。
その人となりはこちらから。
★本日のTV放送【13:00~BSプレミアム/プレミアムシネマ】