偶然が重なる日ってあるんですねえ。
本日12月4日はフランク・ザッパ(1940-1993)の命日。
没後の発表まで含めれば、オフィシャルなアルバムだけで120枚は超えているのではないでしょうか。ブートまで入れたら一体どれほどの音源になるのか。
聴くだけでライフワーク(笑)。
巨大すぎる山脈。踏破するには何度か人生やり直さねばなりません。
迂闊に手を出せない(どこから手を付けていいのか見当もつかない)ザッパですが、ザッパ未体験の方でも、その名前だけはこの曲でご存じなのではないでしょうか。
SMOKE ON THE WATER/DEEP PURPLE
1971年の今日、スイス・モントルーのカジノで行われたフランク・ザッパ&ザ・マザーズ・オブ・インヴェンションのコンサートで、観客が撃った照明弾により火災が発生。
瞬く間に燃え広がってカジノ全焼。ディープ・パープルが新譜の録音のため、この地を訪れていましたが、この火事で予定していた録音場所喪失(カジノのステージを借りて疑似ライブっぽくする予定だった)。煙見つめて唖然呆然。
この光景を歌にしたのが名曲「スモーク・オン・ザ・ウォーター」です。
曲の内容と事件の模様についてはこちらで。
録音予定だった新譜は勿論これ。
MACHINE HEAD
そして本日はリッチー・ブラックモアに代わってディープ・パープルMkⅢのギタリストを務めたトミー・ボーリン(1951-1976)の命日でもあります。
25歳の早すぎる死(死因はオーバードーズ)。
現存するライブ映像は僅か。最も有名なのが「映像の」コンディションは良いのに「本人の」コンディションが最悪な「ライジズ・オーヴァー・ジャパン」というのが皮肉極まりないですが、それでもこの作品は「買い」だと思います(特にフイルム映像をそのまま焼き付けたブート版のDVD)。
勿論、「スモーク・オン・ザ・ウォーター」も演っています。
詳しくはこちらで。
12月4日は湖上の煙が取り持つ奇縁の日。
余談ですが、曲が生まれた経緯からパープルはモントルーと“深い仲”となり、毎年この地で行われている「モントルー・ジャズ・フェスティバル」にゲストとして度々お呼ばれしています。
ここでパープルは主催者に敬意を表して「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のジャズ・アレンジ・バージョンを披露しています。
2004年のモントルー・ジャズ・フェスティバルから。ジャズ・アレンジのイントロからオリジナル・バージョンへ。一粒で二度美味しいライブです。
余談ついでにもうひとつ。
ザッパで1曲なら「天国への階段」(笑)。
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