『本当にごめんなさい』
綿流しの夜、梨花の前に現れた鷹野と富竹。
いきなり「皆殺し編」の回想入ってビビりましたが、鷹野の口から出たのはまさかの謝罪。
『ボクには鷹野が何を言っているのか分からないのです』
『私はあなたを殺そうとした。あなただけじゃない、あなたの大切な友達もみんな』
『鷹野、ボクが分からないと言ったのは、どうして計画を思いとどまったか、なのです。ボクの知っている鷹野は、もし100年あっても考えを変える人ではなかったのです』
計画=雛見沢大災害。雛見沢に伝わる風土病「雛見沢症候群」を意図的に誘発させ村人全員を感染させ死に至らしめる。
首謀者である鷹野が富竹と共に雛見沢を去った。惨劇は起きない。雛見沢は滅びない…のか。
「ひぐらしのなく頃に 業/第17話・猫騙し編 其の四」(2021年1月28日深夜BS11放送/後藤康徳演出)
まずは先週の「規制解除バージョン」をどうぞ。
う~ん。これは…無料波じゃ無理だよね~。
本編戻って。
前振り無しに番犬登場。山狗部隊を一気に制圧。
突然の国家機関強制介入。
知らない人には「なんじゃそりゃそりゃ」な展開ですが、雛見沢には陸上自衛隊が深く関わっておりまして。
とある機関(位置づけ的には自衛隊より上)の後ろ盾で、雛見沢症候群の解明と軍事利用のための研究をしていたのが鷹野(階級は三等陸佐)。
そのための隠れ蓑が入江診療所(入江は鷹野の名目上司。階級は二等陸佐)。
『その“二佐”というのは止めて下さい。私は医者です』
この入江診療所の見張り役が富竹(階級は二等陸尉)。
鷹野配下の諜報部隊が山狗、富竹配下の実行部隊が番犬。
鷹野の召喚獣が山狗で、富竹の召喚獣が番犬だと考えた方がそれっぽいかも。
どちらも同じ自衛隊員ですが、組織に派閥はつきもの。内部抗争はお約束。鷹野が寝返って内部告発、という図式のようです。
山狗のアジトである小此木造園を番犬が急襲。
本丸である入江診療所も占拠。その地下には雛見沢症候群発症末期の悟史(生きとったんかい、ワレ!?)と、施錠されたアタッシュケースに収められたH173が。
『H173。投与することで雛見沢症候群を発症させ、強制的に末期状態であるL5を誘発させる悪魔の薬です。170番台は全て廃棄されたはずなのに』
あー、「祟騙し」の大石刑事とかこれでやられてたんでしょうね。
鷹野の暴走を水際で堰き止めて惨事は回避。これまでは存在しなかった「綿流し後の日常」が。誰も死なない殺されない世界。ベストエンディングなはずなのですが…。
『私が知らない間にサイコロの目が決まっていく。サイコロが意志を持って淡々と目を刻み続けてる。まるで…私ではない誰かが勝手にサイコロを振ってるみたいじゃない。理想的なはずの「6」の目が、こんなにも気持ち悪いなんて。惨劇の果てに、やっと最高の世界に辿り着いたのに…どうしてこんなにも胸がザワザワするの?』
それは観ているこちらも同じこと。このまま終わる訳がない。
いやもう怪しいのひとりしかいませんけどね。
沙都子のお誕生日サプライズパーティ。梨花の用意したプレゼントの箱は「鬼騙し編」で梨花が沙都子に渡したトラップ付びっくり箱(中からパンチンググローブが飛び出て沙都子の顔面をヒット)。
見た瞬間驚いて床に伏せる沙都子。
『どうして分かったのですか?』
中身はトラップではなく、熊の縫いぐるみ。
『もう一度訊くわ。どうして(箱に仕掛けがあると)分かったの?』
答えはひとつ。沙都子がループの記憶を保持しているから。
黙って銃を引き抜く沙都子(どこから出した?)。
その目はお社様を宿した時の梨花と同じもの。
急転直下で「猫騙し編」完。次週より「郷壊し編」
故「郷」壊し? 白川「郷」壊し? 沙都子は死?
沙都子は闇落ちした暁美ほむらなのでしょうか?
★その後、アマプラにも規制が入り、「卒」は最初から規制あり、「業」も遡って規制ありに差し替えとなってしまいました。
海外配信版に残っていた「はらわた摑み取り大会」の画像を持ってきた「卒」12話13話はこちら。
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★本日1月31日は成田三樹夫様(1935~1990)の誕生日。
たとえどんな端役でもこの人がいるのといないのとでは作品の箔が、誉れが、格が違ってきます。
個人的に印象深い作品は…。
★ついでにこちらも。