デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【独居房の慟哭は】ひぐらしのなく頃に 業 #20【お社様に届くのか】

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『わたくしは…わたくしは何故…何故!あの時!(梨花の誘いを)否定しなかったんですの!? 拒否しなかったんですの!? あああ、わたくしは何故あんな事を!? 嫌嫌嫌嫌ぁあ!…やり直させて!もう一度やり直させて!わたくしをあの時に戻して!』

進路を友達のお付き合いなんかで決めてはいけないと言う箴言でございます。

 

ひぐらしく頃に 業/第20話・郷壊し編 其の参」(2021年2月18日深夜BS11放送/浅利藤彰演出)

 

聖ルチーアの学園カースト最上位に君臨する梨花と底辺を彷徨う沙都子。

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気持ちの齟齬は修復不能な程に広がり、梨花の目を覚まさせるつもりで仕掛けたトラップで怪我人が出た事で沙都子は独居房に幽閉されることに。

学園内に独房があることも驚きですが、壁が石造りなのでイメージは完全に地下牢(「20世紀少年」の海ほたる刑務所みたい)。

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そらこんな所に閉じ込められたら悔恨と怨嗟だけがグツグツと煮詰まっていこうというものです。

ようやく解放され、2年に進級しましたが、クラスは補習固めの特殊学級

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もはや学園自体が巨大な牢獄。自由などどこを探しても…。

そんな時、魅音から部活OB/OGの緊急招集が。

外出許可を取って久々に訪れる雛見沢。

しかし、分校は近々取り壊しが確定し、梨花と二人で暮らした家は前年の大雪で倒壊。住む者もない生家は廃墟。

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帰る場所もありません。

ひとり雛見沢を彷徨う沙都子の足は誘われるように古手神社の祭具殿へ。

ご神体の中から聞こえる音。手を伸ばせばひび割れた胴体からツノのようなものがこぼれ落ち、それに触れると…。

光に包まれ気が付けば時のはざまを浮遊するカケラの上(なんですとお!?)。

目の前に立つ巫女装束の女は誰?

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『久しぶりであるな、人の子よ』


アダルト羽入のようにも見えますが…(中の人は役名無しの日髙のり子)。

これ、ひょっとして壮大なタイムパラドックスを仕掛けている?

郷壊し編は祭囃し編の後日談で、その運命を拒絶した沙都子によって強制的にやり直しモードに入り、これまでの「業」がその続き(結果、鬼騙し編2話冒頭の『百年じゃ足りなかった!?』に繋がる)で、現在進行最新が猫騙し編其の四で銃を構えた沙都子である、と。

いずれにしても大転換期。次回が楽しみです。

 

 

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★本日2月22日はドリュー・バリモア(1975~)の誕生日(おめでとうございます!)。

幼少にして成功者となり、その後垂直落下式堕落と驚異のV字回復という濃縮還元人生を送っているドリュー姐さん、今回は幼き日のトンデモSFと初監督作を。 


 

★そしてもうひとつ、本日はアンディ・ウォーホル(1928~1987)の命日。

ウォーホル先生と言えばやはりこれでしょう。