前回、猫の忍者に襲われた空手少女・瀬戸茜理(せと あかり)が連続登板。
しかもいつの間にか空魚に「カラテカ」というお笑芸人のようなあだ名までつけられて。
ここから芋づる式百合、伝播するキマシ!へ。
「裏世界ピクニック/第9話・サンヌキさんとカラテカさん」(2021年3月1日深夜BS11放送/白石道太演出)
茜理が小桜宅に押しかけお悩み相談。
今回の依頼人と言うか犠牲者は茜理の幼馴染・夏妃(なっつん)。
背景となるネットロアは「サンヌキカノ」。2chオカルト板の書き込み(2009年1月16日が初)によると…。
庭先に猿(と人間の中間のような生き物)が現れ、歯を1本置いて行く。
「サンヌキカノと言うのが来るから、来たらこれを見せて自分で取ったと言え。向こうもくれるから後は庭に埋めてしまえ」
埋めてしまえば怪異は終わる。猿もサンヌキカノも二度と現れない。
夏妃も同じように猿から歯を数本貰いましたが、気味悪がってポイ(まあ捨てるよね、普通。ただ、その後シャレにならない怪異連発)。
まずは現場へ。夏妃は自動車整備工場で働く絵に描いたようなヤンキー(「ゾンビランドサガ」の二階堂サキと同じ箱)。
ここで女4人の微妙な綱引き。
鳥子が慕ってやまない冴月は茜理の家庭教師で茜理とは親密な仲であったらしい。
冴月と親しい人間が自分以外にもいた。
その冴月に茜理を盗られるのではないかとヤキモキし、ようやく姿が見えなくなったと思ったら新たに茜理が激しくリスペクトする空魚の存在を知り、心中穏やかではない夏妃(あ、エンドクレジットだと夏紀になってますね。名前変更?)。
更に後輩ポジをフル活用して空魚にグイグイ迫って来る(単純に尊敬しているだけで恋愛感情はない)茜理を別の意味でも意識する鳥子。
サンヌキカノどころではない人が若干混じっている呉越同舟部隊ですが、まずは捨てた歯の探索から。
空魚の眼で庭を見渡したら樹の根元に何か埋まっている気配(これもう探索スキルですね)。
掘り返してみたら骨壺のようにものが。蓋を開けると中にはぎっしり人の歯が…(嫌ぁ!)。
更に庭から頭部のない犬の骨、家にあるはずの神棚が出土。もはや呪い。
こらヤバイでぇ!と思っているところに婆さん登場。
『サンヌキカノと申します…頂けませんでしたから…歯を頂けませんでしたから、お渡しするわけには参りません…こうなっては頂いていく他ございませんね』
まだ何も言っていないのに自己完結して攻撃開始。まずは夏妃の歯を1本。ひえぇ、猿からもらった歯を渡さないと自分の歯持っていかれるのか。
茜理が間に入ったら今度は茜理の歯も。永久歯を一瞬で。名医だな婆さん。
マカロフ抜いた鳥子を制して茜理に暗示をかける空魚。
『私があなたを見ててあげる。私が見ているから大丈夫。茜理は強い。茜理の空手はどんな化け物にも通じる…』
怪異対空手。マス・オーヤマも経験していない異種格闘技戦。
相手が化け物でも、空魚が認識していれば直接攻撃が可能。蹴りも突きも当たる。
マウント取って馬乗り顔面パンチ…それ空手じゃなくてグレイシー柔術だろ。
いやこれは…暴走エヴァだ。
見事なトレスである。
物理攻撃で怪異撲滅。空手が凄いのか空魚の暗示が凄いのか。
一件落着で夏妃と茜理が百合満開。
『あかり💛』『なっつん❤』『あかり💛』『なっつん❤』
中(あ)てられた鳥子が空魚に熱視線。伝播する百合。キマシ!ワールド。
Cパートの飲み会でもアゲアゲな鳥子。
『空魚❤』『ん?ビールお代わり?』
『空魚❤』『ホッケ追加?』
『ノリ悪いなもー!』
鳥子💛と呼んで欲しい鳥子でした。
空魚と冴月の類似性とか伏線っぽいフリもありましたが、キマシ!でお腹一杯になったので、そこいらへんの回収は次回以降。
----------------------------------------------------------------------
★本日3月3日はジョージ・ミラー監督(1945~)、大森一樹監督(1952~)の誕生日(おめでとうございます!×2)
各々この1本!を(勝手に)チョイスしてみました。
★★★★★★★★★★ 追悼:ン・マンタ ★★★★★★★★★★
香港の俳優、ン・マンタがお亡くなりになりました。
2月27日。肝癌。満69歳。
名前だけだと「誰?」って人も多いかもしれませんが、顔を見れば「ああ!」となるのではないかと。
多分チャウ・シンチーとセットで記憶されていると思います。
写真は左が「食神」、右が「少林サッカー」
69歳。若いですねえ…
ご冥福をお祈りいたします。
ン・マンタには触れておりませんが、上記2本のレビューを献花代わりに添えておきます。