『君たちのせいだ。君たちが上杉くんを凡人にした』
『その通りだな。だが去年の夏までは…あるいはこの仕事を受けていなかったら、俺は凡人もなれていなかっただろうよ』
五姉妹の家庭教師などやっている時ではない。今すぐ辞めるべきだ。
常にキラキラエフェクトを纏っている理事長の息子、武田祐輔(←こいつ絶対、上杉のこと大好き。隠れハーレム要員)の横槍。
こいつらが望む限り、俺は付き合う、と改めて宣言する風太郎。
『そこまで言うなら、結果で証明してもらいたいね。そうだな、今度の全国模試で二桁以内に入らなければ、僕の言う事を認めて…』
『二桁?何言ってんだ。一桁だ!こいつらの家庭教師を続けた上で、全国模試一桁獲ってやるよ。そしてこいつらが足枷なんかじゃないって事を証明してやる!』
おお…力石徹の「1ラウンドじゃねえ、1分だ!」に匹敵するかっちょ良さ。
啖呵切りまくって、結果全国3位!(武田は8位)…という割と大きなイベントと風太郎誕生日をもの凄い勢いで駆け抜けて、修学旅行の前哨戦まで駒を進める音速展開。
細かいエピがマチェーテで小枝を掃うようにばっさばっさと切り捨てられましたが、全然OK。
だって、空いた時間でカットされたと思っていた「勤労感謝ツアー」をねじ込んでくれたのですから。
「五等分の花嫁∬/♯10・五羽鶴の恩返し」
(2021年3月12日BS11放送/まつもとよしひさ演出)
「勤労感謝ツアー」は本来「♯01 今日と京都の凶と共」と「♯02 七つのさよなら 第一章」の間のエピ。
林間学校であれこれ助けてくれた四葉に何かお礼を(しなさい、と言う妹らいはの指示)。
サプライズという発想がない風太郎は直接四葉に欲しいものリクエストを聞きに(但し予算は1500円以内)。
そのままお出かけ…デート突入。
まずはランチ…って、いやここ絶対1500円じゃ無理だろ。
これアニメだと見るからに高級なレストランやスパの入口だけ見て引き返しているように見えますが、原作ではちゃんと中に入ってます。
全部、四葉持ちで。
一花の映画も観ています(因みに原作版のタイトルは「死国」)。
五月お気に入りのレストラン、三玖が会員だったスパ、一花出演の映画に二乃が欲しがっていた服…どれも四葉の望んだものじゃない。お前の欲しいものは何だ。
『上杉さん、私の欲しいものはなんでしょうか…』
行きついたのは四葉がよく来るという公園。ブランコ立ち漕ぎに興じる二人。
勢いよく漕いだ先に見えたものは…。
『全力で漕いだ時に見える、この景色が好きなんです。百万$の夜景とはちょっと違いますが、光のひとつひとつに家庭が、家族があるんだと想像すると、ほっこりします』
そのままジャンプ。対抗して勢いつけた風太郎は…。
あまりの出来事に沈黙、そして爆笑。
『は…はははは。見たかよ!? 何が起きたんだ、今!?』
それは初めて見る風太郎の心からの笑顔。
結局何もプレゼントできなかった風太郎はらいはに受け取り拒否された英単語帳を。
『上杉さんらしいですね。有難く頂きます。でも、欲しいものはもう貰いました』
帰宅後、貰った英単語帳を見る四葉。
『お!これ中学生向けだ!』
何気ない台詞ですが、中の人の実力を遺憾なく発揮した破壊力満点の一言でした。この人、今期四葉とガビ(進撃の巨人)演ってるんだよなぁ。凄すぎる。
今回のエピで四葉推しになった人多かったんじゃないでしょうか。
次回、いよいよ修学旅行。リードするのは誰でしょう。
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★本日3月15日はカナダの誇る変態、デヴィッド・クローネンバーグ監督(1943~)の誕生日(おめでとうございます!)
曼荼羅畑登場頻度はかなり高めのお方で代表作は数知れずですが、今回は特に変態性の高そうなものを3本セレクトしてみました。
★そして本日のTV放送は「スピード」【13:35~テレビ東京/午後のロードショー】
「スピード」と言えば「1960GMロサンゼルスダウンタウンバス 2525」。