『こいつ…何であたしにガンつけるんだ?
威圧して目を逸らさせようとしている。
正体を見られてなきゃ攻撃が当たらないから…
私の右目を封じるために…。
田舎のヤンキーかお前は!』
その姿を見ただけで命はないと言われるとっておきの怪異を田舎のヤンキー呼ばわり。
『怖がらせれば目を逸らすと思うな! むしろ殺す! 私がお前を、この目で!』
怪異とガン飛ばしあう(目で殺す)女子大生は好きですか?(はい、好きです)
「裏世界ピクニック/第12話・空魚と鳥子」
(2021年3月22日深夜BS11放送/牧野友映演出)
きさらぎ駅米軍救出作戦最終ステージ。待ち受けていたボスキャラは姦姦蛇螺(かんかんだら)。
6本の腕に蛇の足。絵にしてしまうとちょっと間抜けですが、超音波攻撃などというしゃらくさい武器まで使って空魚らを翻弄。
『もっとでっかいの持ってきて』という空魚の指示で鳥子が持ってきたのはバッファロー地雷処理車・改「ゴルゴン」。
怪異に物理攻撃は裏世界の法則ですが、パワーショベルのような地雷処理用アームを姦姦蛇螺に叩きこむ絵面は実にシュールで良い感じでした。
で、引っ張った割には割とあっさりステージクリア。
ボーナスは表世界帰還ゲート開通。
全員を見送って(一緒に戻ると沖縄からの飛行機代がかかって大変)、ほっと一息二人きり。
ゴルゴンもオウルベアもお疲れ様でした。
ふと思ったのですが、戻った海兵隊、結構大変な事になってるんじゃないでしょうか。
忽然と姿を消した挙句、部下大量に失って、高額な備品もオシャカにして軍法会議ものなのでは。
まあ外部に漏らしたりはしないでしょうが「フィラデルティア・エクスペリメント」級の事件になっていると思います。
で、別ルートから表に戻ってエピローグ。
小桜宅に残存している問題…玄関前に放置されている「たばこ管理作業車AP-1」
裏世界用移動車として、酔った勢いで衝動買いしたもの。
『さっさとどけろって言ってんだよ!3日以内にあれが玄関から消えてなかったら、お前らに石神井公園の草を収穫させて煙草にして吸わせてやる』
何と言うピンポイントなお仕置き。
仕方なく、AP-1を裏世界に運べるゲートを探す二人ですが…
『あの一角だけでも土地売ってもらう?』
『いやいや、そんなお金…あった』
『え、お金!?』
『ゲート』
『嘘、どこ?』
『そこ』
そこは小桜宅玄関脇。まさにAP-1の目の前。ご愁傷様です、小桜さん。
表と裏を股に掛ける試運転。
怪異に邪魔される事もない二人だけの裏世界。
『空魚はさぁ、どうして私に付き合ってくれるの?』
『何でって、それは…』
言わせんな、恥ずかしい。
『私ね、冴月がいなくて寂しいし、会いたいけど、何でかな、怖くはないの。今は』
良い百合〆でした。まだエピはたくさん残っているようなので、是非2期を。
おまけ
鳥子の首筋の汗を見て狼狽する空魚。
★ご参考【怪異な都市伝説2連発】
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★本日3月24日は大老・井伊直弼の忌日、即ち「桜田門外の変」の日(安政7年3月3日)。
★本日のTV放送❶【13:35~テレビ東京/午後のロードショー】
★本日のTV放送❷【17:58~BSテレ東/水曜映画館】