『南無八幡大菩薩!』
バスの中に籠城した大滝のおやっさんが至近距離でラドンに弓矢構えて言う台詞。海外配信用の英語字幕は
I beseech your aid, O Great God of Arms!
八幡神(やはたのかみ/はちまんしん)は「弓矢八幡」とも言われる武神。
なので、弓矢構えるシチュに合っていますし、Great God of Armsと訳すのも合っています。
何より(この場合の)元ネタが「ウルトラQ/地底超特急西へ」の奥村公延(←「ゴジラの逆襲」で逃げ惑う群衆役で映画デビュー)の台詞の引用というのが正しすぎる選択です。
「ゴジラ S.P <シンギュラポイント>/第3話・のばえのきょうふ」(2021年4月15日BS11放送/野亦則行、鈴木拓磨演出)
千葉の海岸に飛来したラドンの群れ。
電波誘導装置を括り付けたジャイロZ(三輪スクーターとも言う)に乗り込むユンとハベル。
先導するのはおやっさんの運転するオープンカー…ってそれ「1959シボレー・インパイラ」じゃないすか。もう正式には国内販売してないでしょう。豪儀な社用車だな。
途中、カーブで横転していた車を避け切れずに2台とも激突・転倒。
おやっさんは傍のバスに逃げ込み、ユンとハベルはバス会社の事務所に避難。
この会社、弓道部があるようで女子社員(ガイドさん?バスと事務所に各1名。どちらも可愛い)が弓を所持。
ユンが空きペットボトルを使って鏑矢を作り、お姉さんがこれを放って一時的にラドンの気を逸らして脱出。
再びジャイロZに乗り込んだ所で♪ワンダバ(おお!)。
オリジナルアレンジされておりましたが誰がどう聴いてもワンダバ。素晴らしい!
引き付けたラドンの群れは最初の1匹と同じく突如バタバタと地面に落下してご臨終。
一旦、危機は去った…かに見えましたが、どこぞの海底を航行中のどこぞの国の潜水艦が生物の鳴き声らしきものを補足。
『深度900を50ノットで進む生物?』
『転進!接近してきます!速度そのまま、
距離5500ヤード!』
潜水艦の背後を捉える謎の海底生物。再び鳴り響く伊福部サウンド。
「廃棄物13号」に似ている気がいたしますが、潜水艦と絡むと言えばマンダでしょうか?
話逸れますが、驚いたことに、この日は立て続けにレアなアメ車に乗るオヤジを目撃することになりました。もう一方の作品は、
「ゾンビランドサガ リベンジ/第二話・ぶっ壊れかけのレディオ SAGA」(2021年4月15日深夜BS11放送/石田貴史演出)
ゲストに伝説の佐賀DJ、ホワイト竜が。
ホワイト竜…白竜!
そう、中の人は佐賀県出身にして伊万里市観光大使、白竜その人(滑舌悪~い!)。
彼が乗って(正確にはボンネットに張り付いて)来たのが1959キャデラック、エルドラド・ビアッツ(間違ってたら御免よ!)。
どちらも1959年製の白のコンバチ。なんだこのシンクロニシティ。
★
勢いでゴジラ関連の最新フィギュアも紹介しちゃいましょう。
「フェイバリットスカルプチャーズライン ギガンティックシリーズ/ゴジラ:ゴジラ 1954」
エクスプラス社の「FAVORITE SCULPTORS LINE」(有名造形師制作のガレージキットのソフビ化をコンセプトとしたシリーズ)に初代ゴジラが登場。
1986年にイノウエアーツより発表されたガレージキット、全高約55センチの「ゴジラ1954(水爆大怪獣東京上陸)」を塗装済み完成品ソフビとしてフィギュア化。
塗装技術を持たない素人としては、こういう配慮は嬉しい限り。
全高約49cm、全長約70cm。販売価格58,300円(税込)で2021年7月発売予定。
試しに実景(場面写真)と重ねてみました。違和感ないですね。
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★本日4月18日は俳優・宅麻伸(1956~)の誕生日(おめでとうございます!)。
近年はVシネ(「裏門釈放」とか)で強面な演技も見せておりますが、もちっと若い時は甘さも渋さも中途半端でございました。
今回はその中途半端さが際立っていたこちらを(一応ゴジラ繋がりという事で)。