破局(の始まり)まであと20分。
オーソゴナル・ダイアゴナライザーで、紅塵を半永久的に無効化するためのコードは未だ入手できず。
シヴァの深層にダイブしたペロ2の見たものは…。
「ゴジラS.P≪シンギュラポイント≫/第十三話・はじまりのふたり」(2021年6月24日BS11放送/高橋敦史演出)
シヴァの深層で難破船を模した浮遊データを発見したペロ2。
それは50年前に一時停止したまま放棄されたタスク、葦原の計算の痕跡。
停止中ならその先があるはず。ここに破局回避のヒントもしくはコードがあるのでは。
しかし、破局が間近に迫り過ぎたために計算距離が確保できず、ペロ2は過去へと遡行。
勝手に解釈すると、目標が目の前すぎて目のピントが合わなくなったので、バックステップして見やすい位置に立ち直したって感じでしょうか。
『間もなく計算結果に到達します…!!…これが…答え?』
予言により指定された東京駅上空100mに向かうためジェットジャガーは飛行翼(ジェットスクランダーだ!)を取り付けて空へ。
足りない浮力はハベルが人力で(筋トレの甲斐があったなぁハベル)。
まとわりつくラドンの群れを邪魔だとばかりに一蹴したゴジラ。煽りを喰らったジェットジャガーはゴジラの背びれに不時着。
ここで制限時間一杯、しかし…
『コードは!?』
『届いていません』
『探せ!絶対にあるはずだ!』
『見つからない。何もありません!』
再び難波船にダイブしたペロ2。操舵室にいたのは葦原道幸その人。
そこに流れるあの歌にペロ2の何かが反応。
『これは…ジェットジャガーを最強にするプロトコル?有川ユンに頼まれていたのを忘れていました…そうか、そういう事でしたか』
どういう事だ?と思う間もなく爆発爆発四散するシヴァ。
同時に東京のオーソゴナル・ダイアゴナライザーが反応、そして…。
巨大ジェットジャガー登場!
ユンに向かって熱線を吐こうとしたゴジラの横っ面に16文キック!
ジェットジャガーの飛行と良心回路による巨大化は「ゴジラ対メガロ」のデフォ設定ですが、いやあ、どんだけ大きくなったんだよ(元の大きさこれですよ、これ👇)。
『私の名はジェットジャガーPP。ペロ2とジェットジャガーの遥かなる末裔です。私は最初から全てを知っていたのに、思い出すことができませんでした。今、この時まで、私はずっと子守歌の襞の中に織り込まれていました。子守歌の送信者は私。あなたの作ったプロトコルを基に破局に対抗できるようになるまで、何度も何度も時間の中で誕生を繰り返してきました』
コードはジェットジャガー自身だった。誕生以前の記憶。過去を形作る未来。魂のルフラン。
ゴジラの熱線がジェットジャガーを貫くと同時に全ての紅塵が結晶化(色はブルー)。
この現象は世界各地で起こり、破局は阻止されたのでした。めでたしめでたし…いやぁよかったよかった…ってすみません全然分かりません
ゴジラという既知のキャラと伊福部サウンドに誤魔化され放題誤魔化されましたが、正直「壮大なSFファンジン」を読まされた気分。
所謂「SFファン」と呼ばれている人たちはいちいち頷きながら観ていたんだと思いますが、ただの特撮ファンには意識高すぎ閾値高すぎ。
登場人物が一人残らずべらべらとよく喋りましたが、結局、広げたい放題拡げた風呂敷を理屈で畳めたとは思えず(畳めたと言うなら50年前から未来までの詳細な歴史年表書いてみい)、体のいいデウス・エクス・マキナに言いくるめられた感じ。
最後はようやくユンとメイが出会って終了。
ED眺めながら、そう言えばミサキオクから徴発した骨(願いを叶える魔法のランプ)はどうなったんだ?と思っていたら、Cパートで真打登場。
メカゴジラ…いや「3式機龍」。
まあ骨拾ったらこうなるよね、なお約束企画。
黒幕さんはマイケル・スティーブンと海建宏。そして「生きとったんかい、ワレ!?」な葦原道幸。
邪悪な(と言うか狂った)顔してるなー葦原。一気に話の品格が秘密結社の世界征服レベルに落ちた気分ではありますが…。
さて、何に使う気なのか、ここから先は2期のお楽しみ、といったところでしょうか(正直、お話に対する興味はほぼ失っておりますが)。
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★本日6月25日はステゴロ最強伝説・誠直也(1948~)の誕生日(おめでとうございます!)
誠直也と言えば、「ファイヤーマン」「ゴレンジャー」そして「特捜最前線」。
誠直也を筆頭に「警視庁特命捜査課」が如何に凄い部署だったか、今一度確認してみましょう。