『梨花、何度カレンダーを見ても…あなたが心を入れ替えて雛見沢を受け入れない限り、永遠に…昭和58年の６月、ですのよ』
悪魔の薬、雛見沢症候群強制発症薬「H-173」を手にして、惨劇を繰り返し体験する者から惨劇を繰り返し演出する者にジョブチェンジした沙都子。
ここから先は「業」の答え合わせ。
まずは「鬼騙し編」の舞台裏から。
「ひぐらしのなく頃に 卒／第１話・鬼明し編 其の壱｜第２話・鬼明し編 其の弐」（2021年７月１日深夜BS11放送／川口敬一郎監督）
初回は２話連続放送（豪儀！）。
全編、沙都子の暗躍かと思いきや、スポットライトが当たったのはレナ。
無印の「罪滅し編」とリンクするエピになっていました。
父親のていたらく（キャバのお姉さんに入れあげて夜のお店に通い詰め）に心痛めるレナ。
心労で体力消耗して保健室で眠るレナに沙都子が悪魔のプレゼント。
『わたくしは必ず幸せな雛見沢を築きますわ。その世界ではレナさんも笑顔で過ごせますのよ。だからレナさん、そしてこれから巻き込まれる全ての皆さん…ごめんあそばせ』
何も知らずに帰宅したレナは父が「よほどのことがなければ手を付けない」といっていた母からの慰謝料をキャバのお姉さんに貢いでいる事を知り…
ここで、レナの幼少期トラウマ（母が不倫の挙句妊娠して離婚。レナが母の不倫相手を知っていたことに激高した父がレナを殴打）が発覚（レナの本名がレイナ－礼奈－である事も）。
『私はその時までずっと、誰にでも優しくするべきだと、そう思っていた。だけど違った。世の中には優しくしてはいけない敵がいることを知った』
母の不倫相手を受け入れてはいけなかった。彼は全身全霊で拒絶すべき敵だった。そうしていれば家は壊れなかった。
『私の頑張りが足りなかったから！…また家が壊されちゃう。私が頑張らないと…また家が壊されちゃう』
放課後の部活をパスして夜の街へ。父の部屋にあった名刺を頼りに店に行くも未成年制服で入店叶わず（そりゃそうだ。この時の呼び込みお兄さんの「大人になったらね」って「大人になったら働きにおいで」って意味なんでしょうか）。
仕方なく喫茶店で紅茶を１杯。ここで偶然、お目当ての女、リナを目視。
ターゲット、ロック・オン（ここで第１話終了）。
目標定めたら準備。その足でホームセンターに買い出し。
ガムテ、ブルーシート、翌日にはロープに糸ノコ、防臭剤。
万端整った所で敵がノコノコやって来た（鴨ネギだ！）。
爽やかな笑顔で「宝探しのお手伝い」をお願いしたレナはリナをケンタくんの眠るゴミ捨て場（ダムの工事現場跡）へご招待。
リナの訪問目的はレナの父に「頭冷やしてあまり店に来ないように」（レナの口から）促してもらう事でした。
何と、鉄平同様、リナも善人化してしまったのか。
しかし、雛見沢症候群の発症したレナの耳には届かず響かず伝わらず。
『父さんは騙せても、私は騙せないから！』
鉈でひとり餅つきに興じた後は糸ノコで取り分け作業。ブルーシートで包んで結んで梱包完了。
翌日も部活はパス。現場に出向いて状況確認。異常なし、OK！と思ったらそこに圭一が。
『ケンタくん人形がゴミ山で生き埋めになっているという通報でしたが…』
あーなるほど、ここ（「業」第１話）に繋がるのね。
圭一としては発掘作業のお手伝いをしたいと言う100%善意な行動でしたが、レナは…
『見られた…圭一君に見られた…見られた見られた見られた見られた。圭一君はきっと気付いている！どうしよう、どうしようどうしよう…そっか、もっとレナが頑張ればいいんだ』
駄目押しで買い物帰りのレナを大石刑事が呼び止めて、リナの行方について質問。
もう警察の耳に…早すぎる…誰かがチクった？ 誰だ!?
ここで再びターゲット、ロックオン。
２話連続放送なのに体感５分。あそことあそこが繋がって騙し絵のようなタペストリーが少しずつ。
次は当然、あの惨劇ですが、そこからどう展開するのか。楽しみです。
おまけ
何故かやたらとレナのローアングルカットが（サービス？）
★前作「業」最終回のおさらいはこちらから。
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★本日7月3日は深作欣二大明神（1930-2003）の生誕日（控えおろう！）
昨年は「必殺仕掛人」の第１話をとりあげましたが、今年はこれを。
実は本日はヤン・スエ（1946～）の誕生日でもあって、深作×ヤン・スエとなれば「Gメン’75」の香港カラテシリーズを推すのが筋というものですが、手元に映像がなくてレビューしておりません。デアゴスティーニ・ジャパンが「隔週刊 Gメン'75 DVDコレクション」とか始めたりしているので、いずれ押さえておきたいと思います（努力目標）。
★更に本日はトム・クルーズ（1962～）と誤訳の女王（1936～）が二人並んでバースデーの日（おめでとうございます！×2）
この二人が揃ったとなればこれでしょう。
