デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【超展開プロローグ】探偵はもう、死んでいる ♯1【初回1時間スペシャル】

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『お客様の中に探偵の方はいらっしゃいませんか?』

地上1万m。飛行中の旅客機でよく聞くアナウンス(チガウ)。

偶然(?)搭乗していた「探偵」を自任する美少女(シエスタ)。

偶然(?)その隣の席に座っていた「巻き込まれ体質」を自認する少年(君塚君彦)。

『丁度良かった。君、私の助手になってよ』

流れで探偵とその助手となった二人はCAに連れられて機長室へ。

待っていたのはハイジャック犯でした。

「探偵はもう、死んでいる/第1話・お客様の中に、探偵の方はいらっしゃいませんか?|開幕、青春ラブコメ編」(2021年7月5日深夜BS日テレ放送/栗原学監督)

ハイジャック犯と探偵が念波の代わりに言葉を飛ばし、推理と罠を仕掛け合う頭脳戦…をちょっとだけ展開して、何故か唐突にバトル突入。

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しかも、犯人は耳からでっかい触手生やすわ、探偵は客室内飛び回った挙句、マスケット銃ぶっ放して現場制圧するわの大立ち回り。

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マスケットの弾丸は探偵の血で出来ており、打たれた者は探偵をマスターと認識して攻撃する事が出来なくなるという謎ルールまで。

どうやら、裏ではショッカーのような秘密組織SPES(スペース)が暗躍している…らしい。

いきなり想定外の乱れ撃ちですが、驚愕一番は、

『善良な中学生が裏世界の事情なんて知るわけないだろう!』

うええ!君塚、お前中学生だったの!?

いやどう見ても大学生、百歩譲っても大人びた高校生だろ。中学生はないわあ。

君塚君彦、14歳。生まれながらの巻き込まれ体質。口癖は「理不尽だ!」

『潜り抜けた修羅場の数なら一生のうちに食べたパンの枚数より多い』

自慢したくない肩書です。

無事、事件解決してようやっとアパートに辿り着いたら、探偵が勝手に上がり込んで、勝手に君塚君の服着て、勝手にピザ頼んで喰っていやがるじゃありませんか。

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『遅かったね』


探偵の来訪目的は助手のヘッドハンティング

助手になるメリットの提示として、身近な問題を解決…という流れから、君塚君の学校(くどいようですが中学校)で起こっている「トイレの花子さん事件(トイレで次々生徒が失踪)」に挑むことに。

丁度中学は文化祭(中学でも文化祭やるのか。ついでに君塚君は友達がいないせいか、開催の事実すら知らず)。ここに潜入して調査…え、制服デート?…からのコスプレ追撃?

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国際秘密組織との戦いが何故か学園ラブコメに。

まあ、「フルメタルパニック」の学園パートだと思えば、気にならな…はい、なりません!

で、すったもんだの挙句、探偵の助手になることを了承した君塚君。

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これで、地球をまたにかけた大冒険のプロローグが終了…と思ったら、

『こうして俺とシエスタの目も眩むような冒険譚は始まった。そして…俺たちは死に別れた。そう、探偵はもう、死んでいる』

うええ!? 死んでいるんですか、シエスタ!?

いやまあ、そういうタイトルですし、タイトル回収って事で文句はありませんが、色々びっくりな初回1時間スペシャルでした。

次回からは、見た目通り高校生になった君塚君と、新たなヒロインとで事件に挑み、そこにシエスタの回想が絡む、みたいな展開になるのでしょうか。

期待の方向が定まりませんが、継続視聴する事にします。

 

おまけ

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シエスタと鳶一折紙のイメージが重なったので並べてみました。似ているような、そんなでもないような(笑)。

 

★さて、名探偵と言えば…

★そう言えば、生まれながらの巻き込まれ体質で、口癖が「不幸だー!」の高校生がいましたね。巻き込まれ型男が飛行機でトラブルと言えば…

 

 

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★本日7月7日はSF作家ロバート・A・ハインライン(1907~1988)の誕生日。

ハインラインと言えば「宇宙の戦士」を映像化した「スターシップ・トゥルーパーズ」が良くも悪しくも有名ですが、本日は「え?これもハインラインだったの?」な2作を。