『死者に答えを求めては駄目よ』
Do not go seeking answers from the dead.
順番が逆になってしまいましたが、以前ご紹介した「ウィジャ ビギニング~呪い襲い殺す~」の後日談的正編(紹介逆にすると説明が面倒くさいな)。
時系列的には「ビギニング」→「呪い襲い殺す」で合っていますし、鑑賞上の不都合はないのですが、「スター・ウォーズ」をEP1から観る不自然さに近いものはありますね。
「呪い襲い殺す」
(2014年/スタイルズ・ホワイト監督)
西洋版こっくりさんなウィジャボード(まあ正確には「こっくりさん」が「東洋版ウィジャボード」なのですが)で霊を呼び出したら、お友達が次々死体というティーンエイジホラー。
低予算ではありますが、「テスター・ルーム」のオリヴィア・クック、「バイバイマン」のダグラス・スミス、そして今や押しも押されぬインディペンデント・ホラーのアイコンになったリン・シェイとかが出ていて結構華やか。
世評は芳しくありませんが、呼び出した霊の正体やら、過去の惨劇と生存者やら、解呪の方法模索やら、お約束は一通り網羅していて、細かいどんでん返しも散らしているので、割と飽きずに観ることができます。
大きく括れば「ファイナル・デスティネーション」シリーズと同じ箱ですが、殺し方の工夫が今ひとつふたつみっつ。ここでインパクトを与えてくれれば、印象に残る作品になったと思いますが、これだと2日で忘れそう。
もうひとつの主役と言っていいウィジャボードですが、ウイジャ(Ouija)とは、フランス語で「はい」を意味する Oui と、ドイツ語で「はい」を意味する Ja から作られた造語だそうです。
どっちも「はい」なんかい!? YES-NOだろ、普通。
「アフリカのサラリーマン」の社内標語《YES or はい》を思い出してしまいました。
この「OUIJA(原題)」が何故「呪い襲い殺す」という勢い任せの邦題になってしまうのか。 NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンの担当者を呼びつけて小一時間問い詰めたい気分です。
★良く似ていますが別物です。
★前日譚はこちらから。
★オリヴィア・クックと言えば…
★ダグラス・スミスと言えば…
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★本日9月2日はアンソニー・ウォン(1961~)の誕生日(おめでとうございます!)
絶対誰にも勧められない人非人外道非道な2本とちょっと男泣きな1本を。