デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

追悼:風間ルミ~1988年の思ひ出

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女子プロレスラー風間ルミさんがお亡くなりになりました(なっていました)。

9月20日(21日という報道もあり)、自宅で倒れているのを友人が発見。搬送後死亡が確認されました(発表は22日)。

原因非公開(神取忍が病理解剖中と説明)。55歳。

若すぎる…。

1982年、高校生でキックボクシングプロデビュー。

1985年、シーザー武志に誘われてシュートボクシング入り。

1986年、ジャッキー佐藤に誘われてJWPジャパン女子プロレス)旗揚げに参加。

1992年、JWP脱退、同年LLPW(レディス・レジェンド・プロレスリング)設立。女子プロ界では世界初の代表取締役社長兼現役レスラーとなる。

JWPからLLPWにかけては随分と試合会場に足を運ばせて頂きました。

タイトル写真のイラストは1988年3月26日のJWP興行「RUN&RUN」(後楽園ホール)で購入したパンフレットの表紙。

この日、風間さんは第6試合に出場。エデン馬渕と組んで、ユウ山崎、キューティ鈴木とタッグマッチ。

風間さんと尾崎魔弓キューティ鈴木の試合には女子プロならではの華がありました。

特にキューティとの試合は双方技を喰らった時の反応が妖艶過ぎて「お、俺は今何を観ているんだ!?」な気分に。

こちら👇はその翌月の4月2日、両国国技館で開催された「格闘技の祭典」のパンフレット。

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シュートボクシングに始まり、空手リアルチャンピオン決定トーナメント、佐山によるシューティングデモンストレーション、ムエタイ異種格闘技戦(ロブ・カーマンVSイサマール・チャンガニー)、梶原一騎追悼セレモニーにプロレスという闇鍋のような興行でした。

女子プロレスはシングルが2試合。「風間ルミVSキューティ鈴木」と「ハーレー斎藤VSミスA」

「ミスAって誰じゃ!?」と思う方がいるかもしれませんが、後のダイナマイト関西です(ハーレー斎藤は2016年に48歳の若さで病死)。

メインイベントは「ジャイアント馬場タイガーマスク(三沢)組VSアブドラ・ザ・ブッチャー、ジョージ・スコーラン組」のタッグマッチ。

この日、風間さんは新旧タイガーマスク、馬場、ブッチャー、青柳・佐竹ら空手勢と同じリングに立った事になります。

2002年、LLPWの社長を退任して神取に禅譲(2003年引退)。

2008年、食育インストラクター資格取得。その後、2016年に心理カウンセラー1級、コーチング1級資格取得(ここいらへんの情報はWIKIPEDIAから)。

2020年には「花火師」であることも発覚しておりました(@エガちゃんねる)。

合間に衆議院議員となった神取の公設秘書こなしたり、神楽坂に店出したり、もう履歴書1枚じゃ足りません(笑)。

八面六臂の大活躍の末の孤独死。切ないです。

ご冥福をお祈りいたします。

 

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