『…やっ…やっぱ…りわたし…は……た、只野くんの、と友達で…いたいで…です』
古見さんが喋ったぁ!
これは『クララが立ったぁ!』とか『馬場がリングを走ったぁ!』とか『ウ…ウォー…ター!』とかと肩を並べる奇跡の瞬間。
「古見さんはコミュ症です。/第4話・コミュ10~11」(2021年10月27日深夜テレビ東京放送/川畑えるきん演出)
「凡人」「男の娘」「犬」と続いた友達の輪。4人目からは一気にターボ。
まずは身体検査で新キャラ登場。
矢田野まける(やだの まける)。
「神」である古見さんとの階級差を認識しつつも、一矢報いたい、具体的には身体検査で古見さんに勝ちたいと願う「負けず嫌い」。
勝負項目は視力、身長、体重、座高の4種目。
初戦は視力…って今時こんな「おたまで片目隠す」タイプの視力検査やっている所あるのでしょうか?(古見さん1.5、矢田野0.7でダブルスコア圧勝)
最終結果は矢田野の全敗(身長で劣っているにも関わらず、体重・座高の数値が古見さんより上)。
矢田野だけでも十分濃いのに、後半、更なる特濃キャラが参戦。
山井 恋(やまい れん)。
「女子高生の無駄づかい」のヤマイは中二病でしたが、こちらは恋の病に冒されたクレイジー・サイコ・レズ。
恋する古見さんを今日こそわたしのもの…あいや今日こそお友達に。
お察しの通り、変態です。
そのためにはまず目障りな只野を排除。
拉致って縛って自宅にポイ。
心おきなく古見さんに押しかけ友人。放課後、長名の計らいで山井の家に行く事に。
しかし、部屋には只野が…ま、いいか(只野露見より古見さんが家に来てベッドとかに匂い付けてくれる方が大事)。
取りあえず邪魔な只野はクローゼットに押し込んで…。
『只野くんは山と海どっちが好き?』
『…〇△(←多分「山」と答えているが、ガムテで口塞がれているのでうまく聞き取れない)』
『そう。じゃ、後で埋めてあげるね💛』
(山に!?)
これもし「海」って答えたら『沈めてあげるね』になったって事ですかね。
何か「赤マント、青マント」(「赤いマントと青いマントどっちがいい?」と聞かれ、「赤」と答えると全身から血が噴き出して死に、「青」と答えると全身から血を抜き取られて死ぬ都市伝説)を思い出す嫌々な二択です。
気絶させているわけでもない人間の存在を隠し通す事は当然できず、山井が席を外した瞬間、長名が発見(特殊なプレイの最中と勘違いしてクローゼットのドア閉めそうになりますが)。
開き直った山井は、何の取柄もない只野に比べ、如何に自分が友人として相応しいか、をサイコならではの口調で熱弁(サイコサスペンスのクライマックスで犯人がまくしたてるアレです)。しかし、古見の応え(筆談)は、
≪私の友達は私が決めます≫
古見さん初の激しい怒りの自己主張。只野くんを手に掛けるというのは、超えてはならない一線だったようです。
翌日、自分のせいで只野を危険な目に遭わせてしまったことを申し訳なく思った古見さんは、只野との友達関係を解消した方が良いのでは、と。
勿論、そんな事はどちらの望むところでもなく…。
そして冒頭の台詞。筆談ではなく肉声。なんといじらしい(二度惚れ、三度惚れだろ、只野)。
この後、山井の不器用な謝罪が入って、無事4人目の適格者…じゃない、お友達に。
逃げそびれて、ひとり山井の部屋に残ってしまった長名でしたが、しっかりフォローに動いていた事がEDで発覚。見えない所で気働きとは流石長名。
★そして、本日10月30日は「初恋の日」(山井恋繋がりって事で…)。
1896年(明治29年)のこの日、島崎藤村が『文学界』46号に『こひぐさ』の一編として「初恋」の詩を発表しました。
「初恋」と言えばやはり、
ついでにカレン・モクが村下孝蔵の「初恋」を歌っているこちらも。
ヤベエ、三池監督の「初恋」をまだ観ていない…。
★更に、本日はジャッキー佐藤(1957~1999)&神取忍(1964~)の誕生日(神取さん、おめでとうございます!)。
知りませんでした。この二人、誕生日一緒だったんですね。正にうんめー。