廃病院で肝試し。「いいね！」の為なら倫理も捨てる。行くぜ迷惑Youtuber!
「ハイルシュテッテン ～呪われた廃病院～」
（2018年／マイケル・デイビット・ペイト監督）
以前はPOVホラーの建て付けは「記録映画」（フェイク・ドキュメンタリー）でしたが、それがテレビ番組撮影になり、今はYoutuberが花盛り。
流行りものと言ってしまえばそれまでですが、兎に角こいつら行動の基準が「ノリ」オンリー、目的が「いいね！獲得」一本やり。
頭が悪い上に言動に歯止めというものがありません。
控えめに言って不愉快千万な輩なので、出て来た瞬間「よーし全員とっととぶち転がされてしまえ！」。
今回の「24時間肝試しチャレンジ」は複数Youtuberの合同企画。入れ喰い（笑）。
舞台はベルリン近郊。かつて恐ろしい実験の数々が為されたと言う悪名高き結核患者療養所≪ハイルシュテッテン≫。
ロケーションは実にいい感じ。
当然、ここで心霊現象の数々に遭遇するわけですが、Youtuberのひとりが「仕込み」を匂わせており、虚実綯い交ぜになっているのがミソ。
ジャンルそのものが変わってしまう捻ったオチは賛否別れる所かもしれませんが、迷惑Youtuberに対する警鐘と取れないこともないとは言えなくもないかもしれない仕上がりにはなっています（←褒めていません）。
ついでなので、廃墟精神病院系ホラー映画のおさらいを。
- スケア・キャンペーン【閉鎖→廃墟→営業再開の精神病院でどっきり企画を仕掛けたら】
- アサイラム・バスターズ【ノルウェー山中の取り壊し前精神病院に有害物質調査に来たら】
- 戦慄病棟【火事で閉鎖の精神病院で大パーティして降霊会したら妙な奴が降りてきて】
- グレイヴ・エンカウンターズ【閉鎖された精神病院でヤラセ番組。恐怖のツボが笑いに】
タイトルで「選手権」とか謳っていますが、「これだ！」というアタリがないので、順位とか優勝とかは無し。
魅力満点、扱い微妙、全体的に負け越し…ホント難しいジャンルです。
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