『怖い…超怖いけど…ほっとく訳にはいかない。ハナが元気じゃないとヤダ』
日に日に増えていく遠野善の憑き物たち…に生命オーラを削られまくってもはや片時もカロリー摂取(朝ごはん、朝後ごはん、早メロンパン、昼食、昼食後パン…)を止められなくなったハナ。
何としても遠野先生をハナから遠ざけないと。
恐らく野良猫虐待の犯人は遠野先生。その現場を確認して通報すれば学校にいられなくなる…。
そう考えて決死の尾行を敢行したみこでしたが。
待っていたのは意外な事実。
「見える子ちゃん/第十一話・見る?」(2021年12月12日深夜TOKYO MX放送/松島慎太郎、加藤峻一演出)
ミスリードのミルフィーユ状態でしたが、結論から言えば遠野善は無実。逆に野良猫を見つけては保護している善意の第三者でした。
善が保護した猫(ほとんどが既に死体か衰弱で死んでしまいましたが)を治療し、里親を見つけていたのが、善の小学校時代からの友人サトル(動物病院経営)。
道路に飛び出した野良猫を助けようとして車と接触し入院した善…の見舞に訪れたサトルの口から語られる善の幼少期。
善に執着し支配していた母親の存在(善の回想では夫に捨てられたショックで半ば狂っている)。
唯一の癒しだった野良猫は母親に「駆除」されてしまい…。
善に憑りついて視線を送る者すべてを「見るな!」と威嚇していたのは、どうやら死んだ善の母親だったようです。
死して尚、息子に粘着する毒親(怖い!怖すぎる!)。
善の「償い」にも似た猫の保護に(恐らくは無償で)協力しているサトル。
『何でそこまで』
『友達が困っていたら助ける。それだけ!』
友達のため…ハナのため。
今も母親の霊は善を絡め捕って…。善が動物虐待の犯人でなかった以上、学校から追い出す(ハナから遠ざける)事はできない。
使うしかない。あと1回しか残っていない神社の庇護。
病室で善に寄り添う母親に真っ向視線を投げるみこ。
『もう、自由にしてあげて!』
速攻殺(と)りに来た母親の霊を廊下に誘い出すと黙って背を向けるみこ。
来た!神社の守護神狐姉妹。
これでご破算。命の綱は使い切りました。はてさて、何が待っているのやら。
次回、最終回。
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★本日12月14日は、後に20世紀最大のお騒がせ野郎になるとは夢にも思っていないフランスの占星術師ミシェル・ノストラダムス(1503~1566)の誕生日。
ご紹介は勿論こちら。未だ封印の解かれない問題作。
イタコに口寄せしてもらってご本人の感想を聞きたいものです。
ついでなので海外版も。