1年1組は阿鼻叫喚に包まれていました。
『だからさ、ボクは古見さんに!』
『あたしは古見さんの!』
『俺は古見さんを!』
≪古見さんが何でもしてくれる券≫の使い道で揉めているわけではありません。
議題は文化祭の出し物。メイド喫茶からお化け屋敷、バンド、占い、モグラ叩きから謎のフランクフルトまで。
要するに古見さんにメイド服を着て欲しいのか、歌って欲しいのか叩いて欲しいのか、はたまたフランクフルトを頬張って欲しいのか、で各自の好み(一部歪んだ性癖)がせめぎ合いぶつかり合い収集がつかなくなっていたのです。
二度に渡る多数決の結果は全て同票。怒号渦巻く教室を(怒号のフキダシを避けながら)移動する只野くん。
『因みに、古見さんは何に入れたんですか?』
古見さんの答えは意外にも「メイド喫茶」。
その瞬間、全員が「メイド喫茶」に再投票。
クラスが一丸となった(ナレーション)。
さぁ、学園もの定番にして鉄板のイベント「文化祭」です。
「古見さんはコミュ症です。/第11話・コミュ36~40」(2021年12月15日深夜テレビ東京放送/野呂真太郎演出)
死屍累々の準備作業を経て本番。
古見さんはクラシックなロングスカートのメイド衣装を想定していたようですが、用意されていたのはミニスカメイド服。
恥じ入る古見さんですが、いやいや、普段の制服の方がよっぽど短いぞ。特に古見さんと尾根峰おねえさんは特に。
買い出しの時の古見さん黒ストと尾根峰さん生足の対比はメイド服などの及ぶところではありません。
数歩遅れているのは1組文化祭実行委員・尾鶏楓(おとり かえで。新キャラ。その名の通りおっとりしている)。
文化祭でメイド喫茶と言えば主人公の女装。
古見さんが袖を通したメイド服を着るという山井さんが知ったら蜂の巣にされそうなシチュでお着換え。ウィッグも装着して完成。
周辺男子から「ふざけんなよ」と言われつつ、内心「ちょっといい」とか思われるのもお約束。
一番見られたくない身内(妹)に見られた上に証拠写真を撮られて母親に送られたりしていましたが、並べると完全に同一人物ですね。流石、兄妹。
古見さんからも「かわいいです」と称賛を頂きましたが、嬉しいのか恥ずかしいのか。妙な方向に覚醒しなければ良いのですが…。
ご参考
文化祭×メイド喫茶×女装の先輩。吉井明久(「バカとテストと召喚獣/OVA・祭り」より)。
にしても主人公の女装(女体化含む。女装がデフォでキャラになっているケースは除外)はお約束のイベントですねえ。
ちょっと思いついただけでも「デート・ア・ライブ」「To LOVEる」「GJ部」「すのはら荘の管理人さん」「女神荘の寮母くん」などなど。
次回、文化祭後半。最終回になると思うので、中締めとしてロマンスの香りなど散りばめてもらえると嬉しいです。
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★本日12月17日はビル・プルマン(1953~)の誕生日(おめでとうございます!)
印象一番は何と言っても「インデペンデンス・デイ」の大統領ですが、本日は若き日の出演作をひとつふたつ。