デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

追悼:初代レザーフェイス。 スパイクネイル(五寸釘)デスマッチin戸田

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初代レザーフェイスがお亡くなりになりました。

ガンナー・ハンセンではありません。

レザーフェイスをギミックに使ったシカゴ出身のプロレスラー、マイク・カーシュナーです。

12月22日、心臓発作。64歳。

実はこの方、死ぬの2回目。

1回目は2006年10月。ただし誤報(誰と間違えられたんだ?)。

レザーフェイスと言えば何はさておき、この試合。

「スパイクネイル(五寸釘)デスマッチ/レザーフェイスv.s.松永光弘(1992年12月20日W★ING旗揚げ1周年記念興行@戸田市スポーツセンター)

この日、私、おりました。会場に。

リングの周りに敷き詰められる五寸釘の絨毯。

先にリングインしたのは松永。

続いてレザーフェイスが客席蹴散らすチェンソーダンスで入場。リングアナの「危険です!下がってください!」という言葉に嘘はありません(良かった、二階席で)。

ここで何をトチ狂ったか松永がリングを降りてレザーに突進。

いや、チェンソー振り回している奴に近づいちゃいかんよ。レザーも振り上げたチェンソー下さないとカッコがつかないので、止む無く松永の頭を軽~くチュイーン。

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分かるけど人斬っちゃ駄目だろ(不用意に突っ込んだ松永が悪い)。

スパイクネイルデスマッチと言えば「落ちそうで落ちない」のがお約束でしたが、今回は《場外に落ちた方が負け》という特別ルール。

どちらかが落ちないと試合が終わらないと言う事は、必ずどちらかが落ちると言う事。

必然、どちらも積極的に「場外落下」を仕掛けていきます。

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客席からは怒涛の「落とせ」コール。

普通「落とせ」コールはスリーパーホールドのような締め落とし系の時に出されるものですが、今回は言葉通り文字通り。

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リング内ではパワーボムやバックドロップのような大技を繰り出しつつ、エプロンに移動。狙いはあくまで「場外突き落とし」。

結果は、松永が場外に転落して11分47秒、レザーフェイスの勝利。

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ギミックとブックとアングルの佃煮は正にプロレス。

素晴らしい興行でした。

レザーフェイスは、W★INGではフレディ・クルーガーと組んで「W★ING認定世界タッグ王座」を、FMWではジェイソン・ザ・テリブルと組んで「世界ブラスナックルタッグ王座」を獲得したりしています。

ホラー映画をリングにデリバリーした立役者でもありました。

ご冥福をお祈りします。

※「シリーズ昭和のプロレス」として書こうとしましたが、1992年って平成4年なんですね。ま、ここは「20世紀のプロレス」という事で、ひとつよしなに。

 

 

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★本日12月26日はリチャード・ウィドマーク(1914~2008)の誕生日。

嫌味な軍人演らせたら世界一の顔力持ち。本日は軍人&連邦捜査官の2本立てで。

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