『わたし、もうすぐ一人前になりますから。だから…いつまでも隣にいると思わないでくださいね』
『お前の横にこの先誰がいるかは判らねえが、そん時までは俺が隣で守ってやる』
『じゃあ、その時まで、絶対守ってくださいね』
翻訳すると、
『ずっと俺の隣にいてくれ』
『どこにも行きません』
って感じでしょうか。
ニヤニヤが止まらない「ラブコメの中締めかくあるべし」な最終回でした。
「先輩がうざい後輩の話/第12話・先輩がうざい後輩の話」(2021年12月25日深夜BS11放送/伊藤良太演出)
大口受注を取り付けて俄かに注目の的になった武田先輩。
ここに至っても業務内容が全く分からない糸巻商事ですが、そこいらへんは全部「会社」「仕事」という記号なんでしょう(まあ商事会社なので何かを仕入れてどこかに売っているのは間違いないですが)。
仕事ができる男はモテる(←この辺りも実に昭和)。
武田先輩の功績を誇らしく思いながらも疎外感に苛まれる双葉。
女子社員主催の「お祝い会」に武田を送り出した双葉は人生初の一人酒。
思い出すのは先輩との出会い(最悪のファーストコンタクト)とこれまであったあれやこれや(走馬灯ではない)。
独り飲みの双葉に絡んで来る酔客。その伸ばした手を掴んだのは…。
登場のタイミングが完全にスーパーヒーローです。
『先輩…お祝いの飲み会に行ったんじゃ?』
『行って来たぞ。顔出して挨拶して帰って来た』
『ちょっと早すぎません?』
『そうか? でも思っちまったんだよな。
皆と飲むよりお前と飲みてえなって』
翻訳不要。何とドストレートな(何故、双葉がこの店にいるのを知っていたのかは聞かないでおいてあげます。風間が盗撮写真を武田に送った、に1票)。
カウンターの下で足じたばたさせる双葉がキュート過ぎ。
『先輩って私のこと…』
あの時は勢いで言えた下の言葉が今は出ない、出せない。
代わりに帰り道で交わしたのが冒頭の台詞。
良い〆でありました。
おまけ:今週の月城モナ
シリーズ初の「日本語挨拶」で双葉の背後から現れたモナ先輩。
武田先輩の偉業を聞いてダブル扇子の祝賛辞(扇子の文字は「天晴れ」)。
こんな所にも扇子の使い手がいたとは…。
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