船頭が多いと船で山に登ることが出来ます(わぁ便利)。
何を作りたいのかも理解していないクライアントを前にして、
- 営業が畳めもしない風呂敷を広げたい放題拡げ、
- コンサルを自称する輩が具体性ゼロの美辞麗句を流行り言葉で飾り立て、
- デザイナーを自認する承認欲求モンスターがいたずら描きレベルのポンチ絵を印籠のようにかざし、
- 最後は全部を押し付けられた現場が「出来るかボケ!」と匙を投げて粉砕する(私怨が入っているので少々熱くなっております)。
ITプロジェクトあるあるですが、この不幸の連鎖は悪の秘密結社でも同様のようです。
「怪人開発部の黒井津さん/第2話・闇の湯壺で貪り合う悪鬼の叫びを耳に眠る、伝説の名を持つ地獄の使徒は、恐怖を携えてこの地に目覚める」(2022年1月16日深夜BS11放送←1月15日のテレビ朝日は津波情報ですっ飛び/陳達理演出)※なーおい、このサブタイって何か意味あるのか?
怪人開発部の新型怪人プロジェクトが動き出しました。
両肩に大口径のレールキャノンを装備、デカくてガタイが良く、強力な武器を満載した究極の怪人、カノン・サンダーバード・プロジェクト。
ただ、今回は初めての半機械怪人のため、開発工程を専門部署が分割して担当することに(この時点で駄目な予感しかしません)。
- 戦略推進部(何ですか今回もこの無駄な設計は!)
- デザイン部(ダメ!美しくないわ)
- システム制御部(ヒヤリハットは重大事故に繋がりますよ!)
- 直営工場(こんなの誰が作れるんだよ)
- 経営トップ(羽はもふもふしていた方が)
やり直しに次ぐやり直し、リテイクに次ぐリテイク。
そして遂に各部署の言い分を考慮して完成した「長距離狙撃特化型怪人/カノン・サンダーバード」。
当初企画から比べると完全に別物。
担当各署を労い、出陣壮行会を企画し、
いざ、初陣!(ここだけ実写かよ!) 結果は…
レイザー・クラッシュの一撃で木っ端微塵。
『どうせ作るなら、もっと普通にデカくてガタイのいい奴に、強力な武器を満載した方が良かったんじゃないのか?』(剣神ブレイダー)
N≪そして顧客に必用だったもの…≫
何と今回は≪顧客が本当に必要だったもの≫のパロディだったのか…。
本作の場合、怪人が内製なので、顧客と委託先がイコールになっている分、悲喜劇性がアップしています。
秘密結社アガスティアの世界征服の道は遠い…。
★本日1月18日はケヴィン・コスナー(1955~)の誕生日(おめでとうございます!)
映画の出来はさておき、ケヴィンの存在感が光っていたのが、