『怪人として生まれた自分は、怪人以外の生き方は知らないっす。そんな自分に怪人としての誇りなんてあるすかね?』
長距離狙撃特化型怪人、カノン・サンダーバード。初陣で剣神ブレイダーに瞬殺され戦線離脱。現在は秘密結社アガスティアの経営する遊園地でアトラクションスタッフとして働く日々。
一般企業の採用面接にも挑みましたが、結果は当然不採用。
『まあ仕事を変えても、結局、怪人であることは変えられないすから。所詮、悪あがきなのは分かってるんすけど…このまま組織であと10年20年と考えると、それは自分で納得した生きる道なのか、不安にもなるすよ』
それは私も新卒採用された時に考えた事。人もヒーローも怪人も生き様求めて七難八苦。
どれが私の生きる道?
「怪人開発部の黒井津さん/第3話・幾度もの死を繰り返す蘇りし魔物が、その枷を断つべく抗う、運命に縛られた魂に魅入られるその時」(2022年1月29日深夜テレビ朝日放送/安藤貴史演出)
一方、カノンを倒し、今日もまた黒井津さんの最新作ヒュドラちゃんを瞬殺(しないとバイトに遅刻するので)した剣神ブレイダー(人間時は弁当屋でバイト暮らし)。
店のテレビから流れて来るのは、オフィシャル・ヒーロー「魔法少女ピリアマギア(中の人は田村ゆかり&堀江由衣!)」の大活躍。
『認可ヒーローの魔法少女コンビか…。いいなぁ、正規のヒーローなら職歴にもなるし…』
ん?認可ヒーロー(英語字幕はLicensed Magical Girl Duo)?
って事は剣神ブレイダーは非認可ヒーローなのか(何か無免許医みたいだな)。
ヒーローも安泰ではいられないとは…何と世知辛い。
因みに黒井津さん最新作の再生怪人ヒュドラちゃん、デフォルト装備はサブ首1本でしたが、本来の想定はサブ首8本で毒攻撃。
上条先生の「竜王の顎(ドラゴンストライク)」を再現しようとしたかのような設計でしたが、予算と納期の前に妥協。
その後追加予算を勝ち取ってサブ首2本、そして4本と増やしていきましたが、バイトに遅刻するわけにはいかないブレイダーの個人的事情で瞬殺×3。
このヒュドラちゃん、背中に背負ったサブ首4本に各々人格が宿っているため口論絶えず。しかもサブ首が姉で本体が妹という理不尽仕様。
『頭3つしかないのにヒュドラ名乗らされている気持ちとか考えた事あるのかしら』(サブ首2本時代のクレーム)
追加予算貰ってもブレイダーを倒せないヒュドラちゃんが遊園地で黄昏れていたら、通りすがりの魔法少女に発見されて戦闘モード突入。
近距離戦闘を得意とするヒュドラに遠隔狙撃型の魔法少女は分の悪い相手。撤退を試みますが、追いつめられて…。
絶体絶命のピンチを救ったのはカノン。
魔法少女を二人まとめてタックルで吹き飛ばし、ヒュドラ回収して離脱、追撃してきた魔法少女のマギアステッキを振り返りもせず狙撃。
『落雷誘導システム《グレート・スピリット》起動!』
魔法少女一蹴! こんなすげー能力があったのか、カノン!?
こんなかっちょいい登場(と救出)の仕方された日にゃ…。ヒュドラちゃんが手作り弁当持参でお昼ごはんのお誘いに。
『これもまた自分で選んだ道なんすかね』
★「竜王の顎(ドラゴンストライク)」に関してはこちら参照。
★本日2月2日は「世界湿地の日」。
1971年(昭和46年)のこの日、湿地の恩恵や価値に目を向け、その維持と賢明な利用を達成する事を目的とする「ラムサール条約」が調印されました。
なにやら爽やかなイメージの条約ですが、映画で「湿地」と言えば、人煮詰まり、ワニ跳ね回るズンドコ地帯。
そんな湿地の魅力を余す所なく描いた湿地映画を3本立てで。