デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【ハンコ社会の弊害と】怪人開発部の黒井津さん ♯5【プレミアム・フライデー】

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『プレミアム・フライデー? そんな事で勝ったと思わない事ね!』

コロナの強力なアシストもあって、もはや存在自体がギャグになってしまったプレミアム・フライデー。

惡の秘密結社における働き方改革とは?

「怪人開発部の黒井津さん/第5話・深淵に住まいし魔物との契約は、その身の破滅を対価とするも、一抹の笑みによって救われる、ソロモン王の指輪が如く(2022年2月12日深夜テレビ朝日放送/高山秀樹演出)

前半は幹部全員の承認印がないと稟議書が通らないと言う「ハンコ社会」批判。

後半はアガスティア怪人開発部にわざわざマウントを取りに来た秘密結社ブラックロア怪人研究部研究主任・峰円小春(ほうえんこはる)のひとり社畜バックドロップ。

自慢の宇宙猫怪人エルバッキー(高スペックだが性癖が歪んでいる変態)を連れてブラックロアの規模・資金力・先見性を自慢しに来た峰円小春。

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ひとしきりブラックロアの素晴らしさを並べた所で、入って来たのは幹部カミュラ。

『おい、開発部。今日はプレミアム・フライデーだぞ。定時までに帰れよ』

『プ、プレミアム・フライデー? 何、その古(いにしえ)の魔法のような名を持つ制度は?』

何とアガスティアでは今だプレミアム・フライデーが機能しているようです。

『そんな馬鹿な…。仕事は休む間も惜しんで、どれだけ残業したかで価値が決まるはず』

残業すれば時間通り手当てがつくし有休申請も普通に通る、それが悪の秘密結社アガスティア労務管理

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『ブラックロアではどんな時でも有休は使ってはならないし、残業する時はまず定時でタイムカードを切り、退勤する時は社外に見咎められないよう秘密地下通路を使うことが厳守…それが社会人の務めのはず…』

ブラックロアはその名の通りブラックな会社でした。

『私は確実に勝ち組のはず!組織に忠誠を誓っている限り、常に勝利はわが手に!組織を信じる事こそが、私の未来の力なの!』

〆のナレーションによれば《新卒で入った人員は往々にして組織の悪い所は見えないフリをしがち》だそうで。

「初めての会社」って罪作りですね。

余談ですが、峰円のキャラって(ぼっちな過去とかも含めて)「ぼくたちは勉強ができない」関城紗和子と被るものがあります(好きって事です)。

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おまけ

前半のハンコ行脚ではウルフくんちゃんのサービスカットがふんだんに(タイトル画像もその1枚)。

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出番はこのままをキープでお願いします。

 

 

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★本日2月15日は漫画家・白土三平先生(1932~2021)の誕生日。

誕生日を寿ぐ内容ではありませんが、やはり真っ先に思い浮かぶ作品と言えば、