『日本人の信条は察しと思いやりだからよ』
『日本人は形から入るもの』
どちらもエヴァンゲリオン葛城ミサトの台詞(後者はシンジの口から出たもの)ですが、本作の五条くんや「古見さんはコミュ症です」の只野くんとかを見ていると、あゝ確かにそうかも、という気になります。
衣装づくりに必要なのも《察しと思いやり》。
「その着せ替え人形は恋をする/第9話・写真を見たら色々あったからです」(2022年3月5日深夜TOKYO MX放送/山﨑雄太演出)
かつて一世を風靡し、ジュジュが魔法少女に憧れるきっかけとなったアニメ「フラワープリンセス烈!!」
そのメインキャラ(主人公ではない)である「二階堂シオン/ブラックリリィ」「二階堂ネオン/ブラックロベリア」のコスで《合わせ》をする事になったジュジュと海夢。
写真撮影はジュジュの妹・心寿(お姉ちゃん大好き!な巨乳中学生)が担当。
初対面の時に「実は心寿もコスプレがしたいのでは?」と感じた五条くんはスタジオ見学終了後、正面からその疑問をぶつけてみます。最初は否定していた心寿でしたが…。
『してみたいです…! 本当は…っ!』
でも…絶対似合わないから。お姉ちゃんみたいに可愛くないから。細くないから。それに変なコスしてお姉ちゃんに嫌な思いさせたりしたら…嫌われたら…。
希望と願望と憧憬と不安、その葛藤の全てを。
『少しでもしたいという気持ちがあるなら、コスプレしましょう。俺…手伝うので』
心寿がしたいコスプレは同じ「フラワープリンセス烈!!」の…
そして迎えた合わせ当日。
完璧に仕上がったシオン(ジュジュ)とネオン(海夢)の前に現れたのは…
主人公ミライの兄であり、ネオンの意中の人ですが、(作中明示は避けているものの)男友達とイッチャコラな関係にあり、ネオン闇落ちのトリガーとなった《颯馬お兄ちゃん》。
心寿の希望はまさかの男キャラ。長身であること以外見た目の類似性ゼロ。しかも男キャラになるにはとてつもなく邪魔になる兵器級の持ち物が胸に…。
極秘裏に肉体矯正に挑んだ五条と心寿。その出来栄えは…。
『…良かったですね』
またひとりコスプレの(そして五条新菜の)魅力に嵌った女が。
前回、本気出し過ぎたせいで、絵的な動きは少なかったですが、その分、会話と掛け合いの面白さが際立っておりました。いい感じに話を端折って巻きに入ってもいたので何気に情報量は豊富。
残り3話でどこまで引っ張るのか楽しみです(学祭の手前までかなぁ。中間飛ばして学祭でもいいけど)。
因みに今回のサブタイは『(既読スルーの理由は昨夜送られてきた海夢の自撮りエロエロな水着)写真を見たら(俺の股間の暴れん坊将軍に)色々あったからです』の意味で、タイトル前にタイトル回収しておりました。
英語字幕は『A lot happened after I saw that photo』。五条くんの背後のBOXティッシュがいい味出しています(仕方ないでしょ、思春期だもの)。
★本日3月8日はラジオドラマ「銀河ヒッチハイク・ガイド」の放送開始日。
1978年のこの日、イギリス・BBCのラジオ4が放送を開始。その後これを基に小説版(1979年 - 1992年)、テレビ版(1981年)、ゲーム版(1984年)、DCコミックス版(1993年 - 1996年)、舞台版が作られ、2005年にはついに映画化されました。
その映画版がこちら。