『ねぇ西片、今日って何の日だっけ』
今日が何の日か、なんて聞かれるまでもない…が、その質問は予測済みだ。
『今日は2月14日、煮干しの日さ』
そう、今日は「に(2)ぼ(1=棒)し(4)」(煮干)と読む語呂合わせから、1994年(平成6年)に全国煮干協会が制定した「煮干しの日」。
完璧に返したはずなのに高木さんのノリが今一つ。会話のラリーが続かない。
どうしたんだ、高木さん!?
「からかい上手の高木さん3/第11話・2月14日」(2022年3月18日深夜TBS放送/陳達理演出)
日本全国バレンタイン。兵士の自由結婚禁止政策に反対していた聖バレンタイン(St. Valentine)の殉教の日ですが、日本独自の奇祭として定着させたのはモロゾフだったりメリーチョコレートだったり(なのでミナが「メリーバレンタイン」と言っていたのはあながち間違いではない)。
こんな大ネタを高木さんが利用しない手はなく、必ずバレンタインネタでからかいを仕掛けて来るに違いない。下駄箱を開ければ、ほ~ら、高木さんの仕込みが3つも…え、3つ? 宛名は「先輩へ」? しかも高木さんの字じゃない!?
添えられた手紙には『文化祭で好きになりました』。
《高木さんじゃなくて下級生から!? しかも3つも!》
咄嗟に鞄に隠して教室へ。そこには「自転車に乗って来たから」といつもより早く登校していた高木さんが。
話がバレンタインに及ばぬよう(貰ったチョコが見つからぬよう)、あれこれ話題を広げる西片でしたが…。
《って言うか何で俺こんなに必死にチョコの事、高木さんに隠すんだろう?》
こうなったら勝負を仕掛けてわざと負けて、罰ゲームにこじつけてチョコの事を告白…しようとしても何故か高木さんは乗らず合わせずはぐらかし…。
アンニュイ高木。
結局、西片はクラスを訪れた後輩トリオにチョコを返しますが、そもそも後輩チョコは「誤配」と判明(同じクラスの柴咲の下駄箱と間違えた)。
高木さんに説明する機会もないまま放課後。高木さんは一足先に帰宅。
最終回ひとつ前に高木さんが不審な動きをしていたら、神社の境内の裏手に回れ、がシリーズのお約束。
意を決して事の顛末を報告する西片に高木さんは
『知ってたよ』
『なんだ…俺ずっとモヤモヤしてて…』
『あたしもだよ。あたしもずっとモヤモヤしてた。西片からチョコを貰ったって話、なんか聞きたくなかったんだ。聞いたら、この前みたいに意地悪な自分になりそうな気がして』
ようやく胸のつかえが下りた二人。改めて手渡すバレンタインプレゼント。中身は…
『え? 煮干し?』
『嬉しかったなぁ。西片も煮干しの日って言った時。考える事似てきちゃったのかな。一緒にい過ぎて』
一緒にい過ぎて! 本命チョコは勿論別に。
メリーバレンタイン。
もう一組の一見クールなバカップル、浜口&北条も軽い行き違いの末、収まる所に。
勢い余った浜口がホワイトデーの告白を西片らに宣言。さらに、
『だから西片、お前もその日、高木さんに告白しろ!』
誤爆かとばっちりか浜口砲。次週、最終回。
おまけ
後輩トリオが柴咲を好きになったきっかけが「文化祭の犬が可愛かったから」。
犬?…ああ、こいつ👇か!?
人間、何が原因でファンがつくかわかりませんな。
ついで
2月14日のもうひとつの顔は「ふんどしの日」。
日本人全員が「ふんどし」一枚は持っている、そんな時代の到来を目標としている一般社団法人・日本ふんどし協会が制定したそうで。
何とこの協会、バレンタインと同日である事をいいことに、女性から男性へ「ふんどし」を贈ることも提案しています。
もし、高木さんが西片に渡したのが煮干しではなく「ふんどし」だったら…。
『受け取ってもらえるかな…❤』
☜ランキング投票です。煮干し好き、ふんどし好きの方はワンポチを。
★本日3月20日は倉田保昭大先生(1946~)の誕生日(おめでとうございます!)
千葉真一無き後、アクション映画史唯一の生き証人。
本日はこの2本立てで。