『そう、わたくしは一度死んでも、二度死んでも、わたくしは何度も何度も、あの人に…恋をする』
死して隣界に堕ちた時崎狂三(ときさきくるみ)。
親方!空から女の子が!
待っていたのはバトルロワイアル。参加者は8人。最後のひとりになれば願いが叶う。
狂三の夢は、願いは…。
「デート・ア・バレット/前編デッド・オア・バレット|後編ナイトメア・オア・クイーン」(2020年/中川淳監督)
分かっているだけでも1万人以上の人間を手にかけている最悪の精霊・時崎狂三をフィーチャーした「デート・ア・ライブ」スピンオフ…なのですが、いや分かりにくい!
隣界に堕ちて来る時に一瞬挿入される画像で、この狂三が狂三本体ではなく、小説版「デート・ア・ライブ・アンコール」第3巻Blu-ray付限定版に収録されたOVA「狂三スターフェスティバル」(扱いは「デート・ア・ライブⅡ」第11話)で、五河士道と七夕デートをした分身体である事が分かる人には分かるのですが、いや分かんねーだろ、普通。
僅か数時間の思い出を作るためだけに士道の前に現れ、本体に粛清された分身体。
短冊にしたためた願いは「士道さんとまたいつか会えますように」。
なので、彼女がくちにしていた『向こうの世界に戻って、あの方に会いに行きます』の≪あの方≫とは五河士道の事。
もう完全に説明を放棄した一見さんお断り作なのですが、アングルの取り方がべらぼうに巧く、狂三推しの身としては全編に渡って狂三が動いて喋っているたけで「まっいいか」な気分に(駄目だこいつ、早く何とかしないと…)。
4月から始まる「デート・ア・ライブⅣ」(本作撮った中川淳監督&GEEKTOYS製作)に備えて気分を盛り上げるには丁度良い作品ではありました。
★狂三大活躍な3期終盤