デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【ツッコミ不在という無法地帯】阿波連さんははかれない ♯5【最強クレーンゲーマー選手権】

ツッコミがいない…。

この役割分担の箍(たが)がひとつ外れただけで、盤面はあっさり無法地帯に。

ツッコミと言えなくとも、状況を冷静に判断してコメントする(モノローグで構わない)とか、キャラとしてでなくとも、神の声として解説を入れる(最近だと「この着せ替え人形は恋をする」における《新菜には難しかった》のようなナレーション)だけでやりとりに句読点をつけることができます。

これが一切ないと双方止め時を見いだせないままボケ続け、疲労困憊した所でようやく「あ、何かこれ違うんでね?」となって次に進むというグダグダ展開に。

まあ、本作はそこをこそ愉しむ作品なんだと思いますが…。

「阿波連さんははかれない/第五話・太りすぎじゃね?」(2022年4月29日深夜TBS放送/飯田薫久演出)

目前に迫った期末テスト。成績悪ければ追試。中間の結果は下から数えた方が早かったライドウには後がない。

試験を前にして動じない阿波連さんに「余裕」を見たライドウは(阿波連さんに教えてもらう魂胆で)放課後の勉強会を提案。

阿波連さんはピンチで固まっていただけでしたが、中間の成績順位は全教科ライドウより上なのでした。

まずは勉強に適した場所探し。順当に落ち着いたのは図書館。

私語・スマホ禁止なので会話はノートに筆談(W古見さん状態)。

どーでもいい筆談会話を延々続けてノート終了(ツッコミ不在の悲喜劇)。


これでは駄目だ、と移った先がネコカフェ(癒し癒され陽が落ちて)。

公園も小学生に囲まれてアウト。ふりだしに戻って教室。

ようやく全教科の試験範囲を押さえることができたライドウ。阿波連さんに感謝の意を伝えると…。

ぎゅ。


初めて役に立てた事が嬉しいという阿波連さんに、自分もいつも頼っていると返すライドウ。

もしこのシーンを桃原先生が目撃したら『あはれが…をかしが…』とうわ言を言いながら間欠泉のような鼻を噴き出して失血死してしまうことでしょう。

苦労の甲斐あってライドウ(来堂と判明!)は151位→80位とジャンプアップ。

阿波連さんは何位だったんだろう…。

今回は帰り道で立ち寄ったゲーセンで小学生ふたばと阿波連さんがクレーンゲーム対決(?)をするシーンが。

愛するあっくんのためにぬいぐるみを狙うふたばですが全く取れず。

対する達人・阿波連さんは両手一杯。絶好ポイントにありながら獲り漏らした一体をふたばがゲット。

なんてお馬鹿さんなの、と勝ち誇りつつ、帰り道でようやく気付く。ひょっとしてわざと?

『ありがとう…なんて言ってあげないんだから』

気づいただけ立派。いい子です、ふたばちゃん。

学園ラブコメでクレーンゲームは必須科目。という訳で「ヒロイン限定クレーンゲーマー選手権」

阿波連さんをディフェンディング・チャンピオンとしてベスト3は以下。

  1. 関城紗和子(ぼくたちは勉強ができない):群れから離れて孤立しているぬいぐるみを見ると取らずにはいられない。まるで自分を見ているようで。気がつけば手元は孤独な奴らがうず高く…。
  2. 歳納京子(ゆるゆり):後輩の櫻子に「動物パジャマ」を取らせるために、絶好ポイントまで誘導して最後に花を持たせる姉御気質。1発で取ろうとせず、最近の筐体はアームの力が弱い事を計算した上で、計画的に引き寄せる技巧派。
  3. 高木さん(からかい上手の高木さん):高難易度であっても妥協することなく欲しいもの狙いに行って1発必中で手に入れる武闘派テクニシャン。

 

おまけ

またしても阿波連さんの戦利品を一括受領してしまったライドウ。枕元がカオスです。



 

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